楽天のPHSサービス

rakutenmb

15日から、ひっそりと?始まった、楽天のPHSサービス「楽天モバイル」。

当面は法人向けとのことだが、かなり魅力的なプランだ。

基本は、WILLCOMのPHS回線を借り受ける方式、いわゆるMVNOだが、興味深いのは、楽天傘下であるフュージョンコミュニケーションズのIP電話ネットワークと接続したサービスであること。

楽天モバイルの回線を契約すると、PHSの070と同時に、IP電話の050で始まる電話番号がもらえる。

楽天モバイルとWILLCOMのPHSあての通話は、070で始まるPHS回線での接続となり、24時間無料。

さらに、固定回線や他社携帯宛の通話は、050で始まるIP回線での接続となり、固定宛3分8.4円、携帯宛1分16.695円と、固定電話並の通話料金となる。

メールは、WILLCOMのアドレスを使えばすべて無料。ネットは、PC接続も含めて、上限2800円で使い放題だ。

基本料金は、2310円。都会に住んでいて、電話をたくさん使う人にはかなり魅力的なプランだ。

実は、同様のサービスは、すでにNTTコミュニケーションズが「.phoneユビキタス」のブランドで提供している。こちらは、基本料が2950円と若干高い代わりに、通話料が無料となる提携IP電話サービスが多いのが利点だ。

しかしながら、残念なことにどちらのサービスも、現時点では法人向け限定のサービス。個人で契約するのは、難しい。

個人で契約できれば、固定電話の安さと携帯電話の柔軟性を兼ね備えた、非常に魅力的な商品になるだろう。まあ、こんなサービスが個人で利用できるようになったら、通常のWILLCOM回線を契約する人が激減してしまうかもしれないけど。

XGP(次世代PHS)が実用化され、収益が見込めるようになったら、既存のPHSのインフラはこうした方法で活用してほしいものだ。通話はPHS+IP電話、データ通信はXGPという、デュアル端末(トリプル端末?)が出たら、イーモバイルを解約して、またPHSに戻るかもしれない。