九十九電機、営業中断

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 11月21日、午後の秋葉原。中央通りのツクモexは、騒然としていた。

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 大勢のアルバイトっぽい男たちが、白昼、ツクモexの店内から次々と段ボール箱を運び出し、トラックに積んでいく。中身は、すべてこの店の商品だ。

 NECリース株式会社が、民事再生法の適用を申請した九十九電機の商品を、差し押さえたのである。

 秋葉原でも老舗中の老舗にあたる九十九電機は、この日営業を中断した。

 10月30日に、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、受理されていた九十九電機。バブル期の不動産投機の負債が、経営破綻の原因だったという。自作PCファンからも人気の高い店で、僕も、自宅と仕事場の無線LANルーターをはじめ、何度も買い物をしたことがある。

 運転資金がショートし、経営破綻したが、店舗自体は黒字経営と言われ、民事再生法適用の申請以後も、通常通り営業を続けていた。

 16日未明に、インテルの新CPU「Core i7」が発売された際も、他の店とともに深夜の販売開始イベントを実施して、健在ぶりを見せていたのだが。

 NECリース社は、在庫商品を担保に九十九電機へ融資を行っていた。報道によれば、民事再生法を申請した時点から、Nリ社は商品の差し押さえを考えていたという。

 売るべき商品を取り上げられては、小売業は事業を継続できない。九十九電機の再建は極めて厳しくなった。

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ツクモexの入口に貼られていたお知らせ。九十九電機の無念が滲む

 それにしても、民事再生法ってのは、受理された時点から担保権実行の制限が行われるものだと思っていた。九十九電機が民事再生法の適用を申し立ててから、すでに3週間。どうして、財産が保全されていないんだろう。

 どうも、九十九電機が民事再生を申請したら、担保である在庫は販売してはいけないという契約になっていたらしい。この部分は、制限されないということなのか。

 元はといえば九十九電機の経営破綻が原因とはいえ、在庫が増える3連休直前の差し押さえとは、NECリース社も阿漕な真似をするものだ。

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8ビットマイコンの時代からお世話になった店だけに、なんとか立ち直ってほしいのだけれど……。

コメント

  1. NECリース

    九十九電機、営業中断 … NECリース株式会社が、民事再生法の適用を申請した…

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