破壊神跳梁中

 仕事場のPCの調子が悪い。仕事が少し落ち着いたので、データをバックアップした上で、システムを再インストールすることにした。

 夕方から再インストール開始。仕事用ということで、安定して動くパーツばかりを使っているので、特にトラブルはない……はずだったのだが、なんだか今日は難航した。

 ディスプレイドライバがなかなか安定して動いてくれない。仕方ないので最新のドライバをネットから落とそうとしたら、今度はメーカーサイトが異様に重い。やっとの思いでダウンロードが済むと、今度は解像度を上げると液晶モニターが消えるという症状が。システムリセットを繰り返したあげく、液晶モニターのドライバを更新してようやく解決。

 ……何のことやらさっぱりわからないかもしれないが、要するに、「システムをまっさらにしたのに、ちゃんと動いてくれない」ということだ。

 深夜までかかってようやく基本的なセットアップが終わり、プリンターやら、外付けハードディスクやらを接続して再起動。時に、深夜0時40分。動作の確認だけして、終電で帰るつもりだった。

 だが、この日最大の苦難は、この直後に訪れた。

「このディスクは、ファイルかボリュームが壊れているため開けません」

 ……。

 空き領域ゼロ。外付けのFドライブのボリュームが、壊れたらしい……。

 先月、日光でデジカメのメモリーカードを破壊したのと同じ症状だ。しかし、あのとき壊れたデータは300MBほど。今日壊れたハードディスクは、250GBで、保存してあったデータも130GBほどに上る。被害規模は前回の約400倍。シャア専用も真っ青だ。

 もちろん、バックアップは取ってある……と思ったら、写真以外は取ってなかった。過去の仕事のテキストとか、ネットで拾った「てるてる家族」の画像資料とか。とくにものすごく必要というものでもないが、どうしよう。写真も、うっかりバックアップし忘れたものもあるかもしれない。

 前回は、Windows標準のチェックディスクで復旧できたが、今回はそれもダメ。壊れたのはディスク全体の区画情報だけなので、各データそのものは生きているはずだ。そこで、冷や汗をかきながらネットを検索すると、File Scavengerというレスキューソフトを見つけた。デモ版で試してみると、「111,387ファイル発見」。おお、復旧できそうだ。

 しかし、実際に救出・バックアップしようとすると、$80を支払わなくてはならないらしい。うーん、データの救出が$80というのは格安だが、肝心の写真はほとんどがバックアップしていることを考えると微妙だ。もうこのハードディスクは使えないから、もう一台買わなくてはならないし、困った。NintendoDSliteが遠のいていく……。

 そんなわけで、未だに仕事場にいるのでありました。