「あいうえお」から始める書き込み式ハングルBOOK

ずいぶん前に出てたんだけど、なんとなく紹介するタイミングを逃していたこの本。

「あいうえお」から始める書き込み式ハングルBOOK

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 成美堂から出した。7月だったかな?

 ハングル文字を、日本語の「あいうえお」を使って覚えてしまおうという、大胆なドリルだ。

  「あいうえお」というより、ローマ字でハングルを覚えるというのが実体で、ひらがな→ローマ字に変換→ハングルに変換、という作業を繰り返しやってもらうことで、ハングルの構造を身体で覚えてもらおうというわけだ。

 日本語の音からハングルを勉強する、という企画は出版社のほうから来たもので、僕は、基本コンセプトを元に構成を考え、一冊書いた。

 正直、韓国語の発音は、日本語の五十音にそのまま当てはめられるわけではないので、文字数の少なさに反してかなり苦労した。同じ「た」行の音なのに、「た・て・と」と「ち・つ」では、使うべき子音が異なるとか、「や」行は子音・母音の概念が日本語と韓国語で異なるがどう説明するか、とか。

 そのため、つぎはぎだらけの構成になってしまい、出来たときは反省点が多い本だと感じていた。

 だが、僕の印象に反して、市場では思ったより好評らしい。欲張らずに、「ハングルの文字を覚える」という一点にコンセプトを絞り、文字や説明を大きく丁寧にしたのが良かったのだろうか。

 最初に覚える単語が「稲」とか「牛」とかだったりするのが僕らしいとも言えるけど、よかったら書店で一度見てみてください。