大久保勤め。

 実は、今月から毎日大久保に通っている。
 するどい人は、「ははあ、生活が苦しくなって、職安通りでトッポッキ売り始めたんか」と思ったかもしれない。
 なるほど、それも悪くない。エプロン姿でコチュジャンと餅をこねまわす僕。ライバルは、ドンキホーテだ。目に浮かぶようである。
 が、違う。
 知り合いの事務所にデスクが空いているというので、使わせてもらうことにしたのだ。
 韓国にいるときもそうだったが、自分の部屋が即職場、というのは苦しいものだ。ベッドから起きると、2歩で職場。便利なようだが、独房にいるような気分である。それに、いつでも仕事ができるということに甘えてしまい、ダラダラやりがちだ。同じくフリーの父親と、四六時中顔をつきあわせているというのもぞっとしない。
 2DKの部屋に住んで、寝室と仕事部屋を分けるというだけでもかなり違うのだが、今の僕の状況では、それも難しい。
 そこで、バッテリーの持ちが良いノートパソコンを使い、行きつけの喫茶店で仕事をしていたりしたのだが、所詮は気分転換に過ぎず、調べ物をするときなどは困る。いずれ、自分の職場を持ちたい。オフィスを借りるには、もっと仕事を取って貯金しなくてはならないだろう。道は険しい。
 そんな風に思っていた3日後。思い出横丁の飲み屋「忍笛」でへべれけになっている僕の耳に、神の声が聞こえた。
 「デスクが空いてて、今使ってくれる人を探しているんです」。
 相変わらず強運の僕である。もう少し他の分野でも運を持ちたいものだが、それを言ってはおしまいだ。
 そんなわけで、中野在住、勤務地大久保。シブイ。

コメント

  1. naga より:

    とても不思議な気分です。私が以前お世話になっていた事務所に、今度クリハラさんが行かれることになるとは。私も一度、新事務所にお邪魔できればと思っています。ところで・・・。私はまだ思い出横丁、行ったことないんデス。今度、ぜひ一緒に飲みにいきましょう。

  2. わあい。
    誘われちゃった。
    というのは冗談ですが、こんどご一緒しましょう。
    けっこう、おいしい店ありますよ。
    衛生的には、問題のあるところもありますが……。
    デスクはなかなか居心地が良いです。
    ただ、今後は身だしなみとか気を遣わないといけないですね(邪)。
    とりあえず、赤羽の倉庫に眠っている衣類を出してこないと、いつも同じ格好になってしまいます(笑)。

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