さて、12月1日。金浦空港からまず案内されたのは、麻浦区の望遠洞。なんでも、ここには今流行りのおしゃれなカフェ通りがあるらしいのだが、どうもおかしい。
街を歩いても、遭遇するのは
こんなのとか
こんなのとか
こんなのばかりである。……この熟柿安くて美味しそうだな。
と、思ったら、望遠市場に来てしまった。普通に、在来市場である。
いったい、オシャレなカフェ通りはどこにあるんだ、と思ったら、ガイドさんが「ここよ〜ここ!」と駆け出した。
アパートの1階に、ありがちなピンクの自販機と、ありがちなオブジェがある。
一体、これはなんの自販機なのか。紙幣とコインの投入口はあるが、肝心の商品ボタンがない。
……と、くだらないことを考えていると、自販機の中からお姉さんたちが出てきた。
ここは、今ソウルで流行っているカフェ「ZAPANGI」。「ジャパンギ」と読み、意味はそのまま「自販機」である。漢字由来なので、発音も日本語と似ている。
コネストによれば、オーナーが「自動販売機を模した扉に、店の看板メニューを陳列したら、どんな店なのかわかってもらえるのではないか」と考え、自販機のドアを設置したらしい。正直、意図が伝わるかはよくわからない。インパクトは十分だ。
内部は、コンクリート打ちっぱなしのカフェ。
イートインも可能だが、テーブルはなく、壁沿いや中央の花壇に設けられたベンチに座るようになっている。店内での出会いを演出するため、あえて隣の客との距離が近いベンチにしたらしい。
メニューは、コーヒー、ミルクティー、ケーキ。ケーキは真鍮?の缶に詰められていて、イチゴや芋、イルカの尾びれ、クリスマスツリーなどさまざまなビジュアルが施されている。イチゴやポテトはわかるけど、イルカの尾びれはどんな味がするのか……。食べるのを忘れた。
クリスマス仕様のケーキも。ああ、インスタ映えですなあ。
ビジュアルばかりが話題になるけど、ティラミスがなかなか美味しかった。韓国のケーキのレベルは、ここ数年ですごく上がった。
お店に入った時の臨場感をお伝えしようと、帽子にアクションカメラを付けて行ったのだが
どう見ても不審者でした。