手術前、手術後のMRI画像

手術前と手術後の、MRI画像をもらいました。プリントアウトしたものを、病室でぱぱっと撮ったものですが、紹介します。

MRI画像なので、全然グロテスクではありませんが、一応、続きに表示とします。下のリンクをクリックしてください。

1枚目は、入院前日の10月13日に撮影した、正面から見た画像。
頭を、頭頂部から両耳にかけてすぱっと割った状態です。Before01

中央の、2つの内頸動脈の間に、本来は下垂体がぶら下がっているのですが、そのスペースにグレーの腫瘍が居座っています。大きさは、左右でだいたい14mmほど。

もっと巨大化して下垂体を飛び出し、視神経を圧迫して視力を奪うケースも多いので、画像で見る限りは僕の腫瘍は小さいほうです。

ポイントは、向かって右側。腫瘍と右側の内頸動脈がぴったりくっついているように見えます。間に、正常下垂体が薄い膜状になって残っているようにも見えますが、もし、血管に浸潤してしまっていると、この部分の腫瘍は除去困難となるようです。

では、手術後、この部分はどうなったか。次は、手術から4日後の、10月19日撮影のMRI画像です。

After01

こんな感じです。下から突き破って腫瘍を掻き出したため、形は一時的にいびつになっていますが、腫瘍だけが完全に取り除かれ、内頸動脈、正常下垂体とも保持されています。

実は、腫瘍が脳を包む硬膜に癒着していたために、手術は想像以上に困難だったというのですが、結論としては「きれいにとれました」。

After04
↑右の内頸動脈もしっかり残されています。

側面から撮影した画像も紹介しておきましょう。

Before02

本来、小豆大の大きさで、大脳の下にぶらんとぶら下がっている下垂体ですが、その内部に発生した腫瘍が次第に大きくなっている様子が認められます。
After02_2

こちらが手術後の写真。鼻腔側から突き破り、腫瘍だけを掻き出した様子がわかります。形はいびつになりましたが、下垂体には再生能力があり、この後次第に通常の形に再生していきます。

というわけで、基本的にはきれいに取れました。こんなエグイところを手術しても、身体へのダメージは極めて限定的。医学の進歩はすごいものです。

コメント

  1. アイスストーン より:

    まだまだ経過観察中でしょうが、無事ひと段落ついて何よりです。
    しかし、僕が見に行くサイトで腫瘍とか心筋梗塞とか、
    同年代でなかなかへヴィな事が起きてるなと。
    Gスタの更新しない日記α: チチキトク スグ(・∀・)カエレ!
    http://3sai.sblo.jp/article/40402857.html
    余談ですが、僕の父は46歳の時に心筋梗塞で死んでたりします。

  2. かんりにん より:

    アイスストーンさん
    ありがとうございます。ヘビィですな……。
    心臓のほうも、気をつけるようにします。
    動脈カテーテルなんて、聞いただけで痛くなってきました。