裁断機PK513L到着

 2009年クリスマス。今年1年頑張った自分に、プレゼントを贈った。

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 「PK513L」。安価ながら、コピー用紙180枚を一気に裁断する能力を持つ裁断機だ。

 安いとはいえ、3万円台。ずいぶん前から迷っていたが、この際、思い切って購入した。

 目的は、資料のデータ化だ。

 雑誌や観光パンフレットをパソコンに取り込み、膨大な量の紙を処分しようというわけだ。

 まずは、今回購入したPK513Lで、冊子の背を切断し、1枚ごとにバラバラにする。

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 PK513Lは、A4までの冊子に対応している。ガイドに沿って、対象物を刃の下へ持って行くと、裁断される位置がLEDで照らされる。

 位置を合わせたら、ロックを外し、ハンドルを両手で持って押し下げる。すると……

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 ズズズッと手応えがあって、きれいに裁断された。力は、ほとんど必要ない。裁断する場所全体に均等に力がかかるので、たいへんきれいに切れる。

 240ページの韓国観光公社ガイドブックも、ご覧の通り。

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背表紙側。きもちいいくらい、スパッと切断されている。

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 1枚ずつバラバラになった冊子は、ドキュメントスキャナScanSnapでスキャンする。両面を自動的にスキャンしてくれるうえ、40枚程度まで、一度にスキャンできるので便利だ。PK513Lで裁断した冊子は、切断面にムラがないので、紙送りでひっかかることもまずない。

 こうして、スキャンしたデータはPDFファイルで保存される。冊子のデータ化の完成だ。

 できあがったファイルは、Dropboxのフォルダに入れておけば、世界中どこにいても、参照できる。

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データ化が完了した、韓国観光公社の公式ガイドブック

 資料のデータ化を思い立った理由は、第一に収納場所の問題だ。

 今、僕の事務所には、韓国の観光パンフレットや、鉄道、韓国関係の雑誌・書籍が膨大にある。しかし、共同で借りているせいもあり、収納スペースは限られ、あちこちに資料が無造作に積まれている。観光パンフはデスクの下にしまってあるが、目的の資料を取り出すだけでも、かなりの能力が必要になる。そもそも、資料を参照したいときに、事務所いるとも限らない。

 そこで、冊子になっている資料を順次データ化し、PCやiPhoneで参照できるようにしようと考えたわけだ。

 240ページの冊子は、110MBのPDFファイルになった。130ページほどの雑誌なら、データ化にかかる時間は10分ほど。ただし、後から記事を検索できるように文字を認識させようとすると、僕のWindowsPC(Core2Quad)で30分近くかかる。裁断とスキャンのみ先にやって、文字認識は夜中にやらせるのが良さそうだ。

 25日に到着してから、これまで約30冊の資料をデータ化した。ScanSnapの読み取り面を、こまめにクリーニングしてやる必要がありそうだが、結果はおおむね良好だ。

 それなりに時間はかかるが、手持ちの資料は、今後順次データ化していく予定。

 今後の課題は、折りたたみ式の観光マップの類をどう処理するかだ。

コメント

  1. 二番弟子 より:

    21世紀版「蔵書の整理事業」を検討したとき、この方法も考えました。さすがに自著を裁断するのは抵抗あるだろうし(2冊以上あったとしても)、かといって「お宝化」した蔵書も多々あるので、どれだけ実用的なのかギモンでした。効果が高く抵抗が低ければ、実施に向けて検討してもいいと思います。なお、裁断しないで2台のデジカメで撮影していくキカイは40万円くらいであるらしいです(カメラ除く)。

  2. 栗原景 より:

    こんにちは。
    僕の場合は、あくまでも資料の整理として考えていまして、自著の裁断には抵抗はないものの、「蔵書整理」の手段としては考えていないです。やはり書籍は書籍だから価値があるものですしね。ScanSnapの取り込み品質も、まだまだです。
    観光パンフレットがあふれかえっている状況を改善したかったのが、第一です。この用途では、現在たまっている資料をスキャンするのは膨大な手間ですが、いったん軌道に乗れば効果が高いと考えています。もっとも、閲覧環境はなお改善が必要ですが。