神?との仕事旅

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 そういうわけで、水曜、木曜と、鉄道関連の取材に行ってきた。上の写真は、その取材地のひとつ。このアングルは、今日1月26日を以て恐らく永久に見られなくなる。確かに、事実上必要ないとはいえ、寂しい話だ。

 この駅で降りるのは初めてだった。ここが政令指定都市の市内とは、とても信じられない。何しろ、駅の周辺には廃屋が数軒あるだけ。川岸まで降りれば、辺りに人口建造物は一切見えないのだ。その圧倒的な自然を前に、僕はパキスタンのフンザを思い出した。

 さて、今回の旅、というか取材でご一緒したのは、この方。

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 テツ界のリュ・シウォンとでも言おうか。その道の、神様だ。

 この路線は何度も訪れているが、若い頃はあまり良い印象は持っていなかった。「いい旅チャレンジ20,00km」の「チャレンジャー」としては、とにかく全線を乗り通すのに時間がかかりすぎたからだ。

 だが、今は違う。大好きな路線のひとつだ。これほど、汽車旅の神髄を楽しめるローカル線は、なかなかない。ある時は昔ながらのボックスシート、ある時は、特急も顔負けのロマンスシート(死語)に腰を下ろして、なんたら川が流れる車窓風景を、心ゆくまで眺めることができる。沿線には、日本有数の「なんたら駅」がいくつもあり、その割に列車の本数が多いので、途中下車も楽しめる。

 取材は予定どおり終わったが、その魅力は用意した時間ではとても取材しきれなかった。なにしろ、最寄りの家まで1時間くらいかかる土地である。丸1日いても、足りないくらいだ。こちらに来る予定はいくらでもあるので、できればリベンジしたい。

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 帰り道、特急に魂を売り、老兵たちに挨拶していこうと思ったら、冬季休業中だった。前回来たときに、そんな話を聞いていたっけ。すっかり忘れていた。恥ずかしい。

 また近いうちに、こうした取材に出かけることになる……だろう。たぶん。おそらく。

コメント

  1. たま より:

    佐久間レールパークですか?
    だとすると、冬季休業ではなく、
    通常は、土日祝の営業のはずですが・・・
    どこの風景が変わるのでしょう?

  2. FIAT宇ー野 より:

    ここはひょっとしなくても所在地が浜松市天竜区のなんとか駅ですよね^^;オイラは昨年6月に初めて降り立ちましたが、冬は雪つもるんですねぇ(驚)
    某掲示板でちらっと聞いてはいましたが、今日限りなんですね。駅自体の魅力が変わるわけではないんですが、やはり寂しいモノがありますねぇ・・・
    同行取材の方は有名すぎるあの本の作者の方・・・です・・・よね^^;

  3. かんりにん より:

    たまさん
    おや、週末はやってるんですか? 駅前で訊いたら、「2月まではやってないよ」とのことだったので……。「休業中」という看板がくくりつけられていたこともあって、2月いっぱい休みだと思っていました。
    FIAT宇ー野さん
    そうです、車で行けないあの駅です。残念ながら、日曜から上り線ホームが廃止となりました。
    同行した方も正解、だと思います。たぶん。いろいろ勉強になりました。

  4. たま より:

    失礼しました。
    やはり、冬季休業です。
    結構遠い場所ですからねぇ。
    お詫びして訂正いたします。
    http://kageri.air-nifty.com/seoul/2008/01/post_31d0.html#comments