ホンダ優勝によせて、ダラダラと。

F1グランプリで、ホンダチームが12年ぶりに優勝。直前までは「フーン」と思っていたが、いざ優勝してみるとなかなかうれしい。

僕がF1に興味を持った90年代は、ホンダエンジンと言えば他のメーカーの一歩も二歩も先を行く強力なエンジンで、有力チームが搭載すれば簡単に優勝できそうなイメージがあった。

「ニッポンの技術って、すごい」、と初めて思ったのも、ホンダのF1での活躍を見たときだった。

だから、2000年にBARホンダとしてF1活動を再開したときは、すぐにでも優勝するんだろう、と思っていた。

が、F1の世界というのは、厳しいらしい。ホンダは、毎年「今年こそ初優勝へ」と言われながらも苦戦し続け、昨日、参戦から7年目でようやく優勝を果たした。

こういうのって、一回優勝するとそれまでの苦戦が嘘のように勝ち進んだりするものだが、ホンダはどうだろう。F1が、また面白くなってきた。

 その一方で、もどかしいのが佐藤琢磨だ。琢磨は速い。新興チームのスーパーアグリで最後尾を走るような才能ではない。ザウバーやウィリアムズあたりで、絶えずシングルリザルトをねらえる実力を持っているはずだ。来年は、きっと中堅以上のチームで再び表彰台をねらう戦いができるものと信じている。間違っても、「あぐりさんとホンダへの義理」なんてものに囚われませんように。

 スーパーアグリは、日本人ドライバーにこだわるのはやめてほしい。今の日本に、佐藤琢磨以外にF1で戦えるドライバーはいないのではないか。「何が何でも日本人ドライバー」とこだわるあまり、ちょっと日本の国内レースで活躍しているドライバーを連れてきては、世界では通用しないところばかり見せつけてそのキャリアを汚している。日本のモータースポーツの発展を願うなら、見苦しいナショナリズムは捨て去るべきだ。

 鈴鹿で行われる日本GPは、今年で最後らしい。15年ぶりに、見に行ってみようかな。