今ごろWBC決勝の話。docomoすら通じない、天竜峡の山奥にいたので、残念ながら中継は見られなかった。
夕方、JR温田駅前の雑貨屋さんで「野球どうなりました?」と訊いたら、「勝ちましたよ!」という答え。まずは良かった。
夜、平岡の宿でテレビを見ると、どこの局もWBC一色だった。つい数日前まで、”予選リーグ敗退”の戦犯捜しに奔走し、
誤審問題を騒ぎ立てて「MLB主催のWBCに価値なし」と批判していたのがウソのようだ。
中でも、僕が気になったのは、報道ステーションで誰かが言っていた、「国民が久しぶりにひとつになる喜びを共有した」という発言。
全く同じ台詞を、2002ワールドカップ時の韓国でイヤと言うほど聞かされた。韓国における日本優勝についての報道も、「”
(5勝3敗という)きまりの悪い成績で優勝”と、悔しさをにじませていた」と、いやみたっぷり。だんだん、
日本のナショナリズムも肥大化しつつあるのかな。
もしかしたら、日本の「愛国心」「ナショナリズム」は、韓国と同じくらいヤバイのかもしれない。
戦後の日本には、「ナショナリズムの肥大化が国を滅ぼしかける」という体験からか、「愛国心」は怖いもの、
好ましくないものとする雰囲気があった。ところが最近、「無批判に強い愛国心」への危機感が薄れてきた気がする。もちろん、
スポーツで祖国を応援するのは自然な感情だ。しかし、だんだん「日本は優秀で特別な民族」という思い上がりが強まっている気がするのだ。
目を剥いて、ドスを効かせた声で「癪に触った。不愉快だった」と吐き捨てるイチロー。己の敗北を恥じるのでなく、
怒りを相手に向けていた。そのVTRを指して「率直に言うイチローの姿に、多くの人が感動した」と報じるメディア。僕はちょっと嫌だった。
「相手のほうが一枚上手だった。自分が下手だったから負けた。自分を磨き、次は必ず勝つ」。そういう、
求道者の姿が日本人の美徳ではなかったか。
「怪我をしてもいいから、国のために戦う」という言葉に、僕は共感できなかった。
コメント
こんにちは。
あんまり野球に興味がないので今回のWBCの試合についてはよくわかりませんが、最近の日本のメディアなどを見ていて私も同じ不安・・というか感覚を覚えます。
韓国のお友達の溢れ出るナショナリズムに困る時がたまにあるんですが・・・・最近は日本も同じ?それとも潜在的にあったものが出てきてるの?
こういうのなんだか居心地悪いのです。
WBC決勝進出とイチロー選手の躁
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝は上原投手の好投、代打・福留孝介外野手の先制2ランなどの猛攻で日本チームが完勝しました。(^_-)v
おめでとうございます。(参照:sportsnavi)
明日の対キューバ戦でも好試合が期待できますので、大いに楽しみたいものです。
決勝を前にして、これまでの日本チームのWBC試合対戦経過、および米国チームの2次リーグ敗退などを見ますと、国際的な野球大会としていくつもの考える素材を提供してくれているように思います。
最初にまずこれまでの…
不知火くんを好きなワケ
えらく精神年齢が低い話で恐縮なので、最初に謝っておきます。ゴメンナサイm(__)m。理想の人は?なんて質問されたら、今更そんなこと言ってもねぇっことで最近じゃ一応言葉をにごしているけど、10年ぐらいまでは堂々と3人の名前を挙げていた。ブラックジャックとルパン三……
はじめましてです。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
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