日本語能力試験

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 朝、西面から釜山駅方面へ行く地下鉄に乗ると、車内は静かな緊張感に包まれていた。
 見回すと、熱心に参考書を読みふけっている人が多い。
 彼らが手にしている参考書は、どれも日本語のテキスト。そう、今日12月5日は、年に1回の日本語能力試験の試験日なのだ。
 韓国の、日本語学習者数は89万人。全世界の日本語学習者の約4割を占める(国際交流基金)。韓国では中学・高校と第二外国語に日本語を選択でき、学習者の多くは、これら中・高校生だ。それでも、韓国で暮らしていると、日本語学習熱を肌で感じることができる。大きな書店には、英語参考書と同じくらいのスペースを日本語参考書が占めており、いつも大勢の韓国人が熱心にページをめくっている。
 当然、ふだんから地下鉄の車内で日本語参考書をめくる人を見かけるのだが、これだけ大勢の人が一心不乱に日本語を勉強している様を見ると、不思議でもあり、なにやら嬉しくもなる。
 隣に座った女の子が、自信がないのか模範解答と問題を一生懸命見比べている。
 ボク、日本人です。わからないことがあったら訊いてください。
 そう言いたかったが、やっぱり言い出せなかった。どう考えてもヘンな人だ。
 日本でも、友人が同じ試験に挑んでいる。実力を発揮できることを祈りたい。

コメント

  1. モトロウ より:

    最近日本に進出している韓国人タレントもやはり中高で第二外国語に日本語を選択しているのですかね?。
    だとすれば、かなりのものです。第一外国語の英語ですら、むちゃくちゃな発音・文法が日本人が多いのは、
    どこか教育がおかしいと思いますね(自分の事は棚に上げるとして)。

  2. かんりにん より:

    僕の中学の英語教師は、「カムカムエブリボデイ」並のカタカナ英語だったなあ。ほんと、むちゃくちゃでした。
    中学で日本語の授業が始まったのはけっこう最近なんですが。
    高校で習ったって人は多いかもね。
    もっとも、点数の取りやすさ(文法が同じ)から選択する人も多くて、そう言う人はすぐ忘れちゃうんですけど。