ロトで「人生逆転」?

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▲毎週土曜が締切。今週の1等当選賞金も58億W!(5億8000万円)
 この1年、韓国で大ブームを巻き起こした宝くじ、「ロト」。1~45の数字の中から6つを選ぶというもので、日本のロト6とほぼ同じ。6つの番号がすべて的中すると一等で、一等が出なければ当選金が次回に持ち越しになる。今年2月には一等賞金総額が836億W(約83億円)までふくれあがり、韓国全土がちょっとした熱病状態になった。
ロトについて:宝くじで一攫千金!?All About Japan
 ロトが登場した時のコピーは、「人生逆転」。
 韓国には、昔から金持ちになって働かずに暮らすのが人生の成功者という意識があると聞く。だからロトの宣伝も、大金掴んで遊んで暮らしましょう!というムードにあふれている。日本人の僕としては、働かなくても何でも買えて贅沢できる生活というのは、かえって不幸だと思うのだが。
 さて、僕は新聞記事を教材に友だちから韓国語を習っているのだが、今日の記事は朝鮮日報の投書欄だった。投書の主は、23歳の大学生。

ロトで大金掴んで人生逆転? キム・ユギョン
 話題のロトが登場して1年が過ぎたが、この間ロトがもたらした数多くの弊害を見るに付け、果たしてロトに当選することは「人生逆転」と言えるのか、疑問に思う。

 なかなか良い問題提起である。韓国の若い人の中には、最近こうした日本人が聞いてもうなずける考え方をする人が増えた。

 突然莫大なお金を手にしたことで疑心暗鬼となり、長年暮らした街をこっそり離れる人や、脅迫などの事件に巻き込まれる人もいる。ロトの「人生逆転」なる宣伝は、「大金さえ手に入れれば人生の成功」「金こそが人生で最高に価値あるもの」という間違った認識をばらまいているのではないか。そのような言葉は使うべきではない。

 我が意を得たりという気分である。韓国の若者も捨てたものではない。韓国にはいろいろな問題があるが、このような誠実な問題意識を持った若者がいる限り未来は明るい。日本もうかうかしてはいられない。彼らに負けないよう、僕もしっかり学び、働こう。
 ちょっとすがすがしい気分に浸りながら、最後の段落を読んだ。

 そこで、私は「人生逆転」という言葉のかわりに、
「人生成就」という用語を使うべきだと思うのである。

 …。もっとダメなんじゃない?

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