天竜浜名湖鉄道へ

24日、大阪からの帰りに、久しぶりに天竜浜名湖鉄道に寄ってきた。

天竜浜名湖鉄道、通称天浜線は、東海道本線の掛川と同新所原を結ぶ第三セクター鉄道だ。昭和初期に、東海道本線の迂回路として建設が急がれた路線で、浜名湖の北側を通る。

天浜線沿線は、今NHKで放送中の大河ドラマ「おんな城主直虎」の舞台。

カプコンのゲーム「戦国BASARA」とタイアップしたラッピングトレイン「直虎号」や、「おんな城主直虎」のラッピングトレインが走っている。

それに合わせて販売されているのが、「いいね!直虎1dayパス」だ。天浜線と、新浜松〜西鹿島間の遠州鉄道線、そして遠鉄バスの路線バスに1日乗り放題で井伊家ゆかりの龍潭寺拝観券や、気賀駅前の「ドラマ館」の入場券もついて2300円。掛川〜新所原間が1450円なので、それなりに乗り降りしないと元を取るのは大変だけど、舘山寺温泉へもいけるなど使いでがある。

豊橋に近い新所原駅で1dayパスを購入し、駅併設のうなぎ屋でうなぎ弁当を買って出発。今日は2切れ入り1600円。単行のディーゼルカーがうなぎの臭いに包まれる。奥浜名湖の車窓を楽しみながらほかほかのうなぎを食べられるのは、なんとも幸せだ。

ドラマ館がある気賀駅で下車。食べ終わった弁当の容器をどこかに捨てようと思ったが、どこにもゴミ箱がないままドラマ館まで来てしまった。きっぷ切りの女性に尋ねると、反対側の気賀関所の売店にあるという。もう1Dayパス付属のチケットを切ってしまったが、ゴミを捨ててくるまで預かってくれるという。親切な人でよかった。でも、列車で来る人は少ないんだろうな。

ドラマ館は、ロケで使われた衣装やセットを展示・解説するよくあるパターンだったけど、オープンセットを360度見渡せるVR体験コーナーがあったのは今時らしい。大掛かりなIMAXシアターを作らなくても、低コストでドラマ館の世界を疑似体験できるのだから、便利な時代。でも、一人ずつしか体験できないのはちょっと寂しい。

気賀駅も、戦国BASARAとおんな城主直虎で飾られいる。改札を入ったところで、地元のおばさんたちがフルーツを売っていた。三ケ日みかん、ポンカン、デコポン、レモン。どれも3個くらいずつ入って1袋100円は安い。ポンカンとレモンを買ったら、三ケ日みかんを一つサービスしてくれた。完熟柿の手作りシャーベット100円は、車内でいただこう。

「かなり硬く凍っているので、しばらく溶かしてから召し上がってくださいね」

どこかの車内販売で聞いたような口上だ。

さて、次の列車で天竜二俣駅へ。フリーきっぷだから、どこで降りてもいいのが楽しい。