ローカル鉄道サミット

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24日土曜日、ひたちなか市のふれあい交流館「しあわせプラザ」で、「ローカル鉄道サミット」が開催された。ひたちなか海浜鉄道の吉田千秋社長、由利高原鉄道の春田啓郎社長、銚子市観光プロデューサーの向後功作さんらが登壇し、ローカル鉄道と地域づくりのあり方を検討する討論会だ。

京都大学大学院の教授や茨城県観光物産課の方、そして向谷実さんなど幅広い分野の有識者が集まった。

様々な立ち場の方が意見を述べたのは有意義だったが、地域交通について2時間ほどの討論で結論を得るのは難しい。それぞれが考え方を提示したところで時間が尽きてしまった。

大きな論調としては、収支だけを存廃の物差しにすることへの疑問と、ローカル鉄道をまちづくりの媒体として活かすべきという流れだったが、ここで話が終わってしまうと、「鉄道は赤字で当然」「鉄道は人を呼べるから税金を投入して維持すべし」という、鉄道ファンにありがちな意見交換で終わってしまう。

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鉄道を維持し、お金をかけて何をするのか。地域住民にとって具体的にどういった利益が生まれるのか。ひたちなか海浜鉄道や由利高原鉄道、あるいはその他の「ローカル鉄道」が今まで何をしてきたのか。そういった個別具体的な話がもっと聞きたい。

 今回のサミットは、「ローカル鉄道・地域づくり大学」のキックオフミーティングとも言うべきイベントで、そうした具体的な議論は、これから徐々に深まっていくはずだ。僕も、時間(とお金)が許す限り、参加して勉強していきたい。

さて、終了後は知人らと那珂湊駅前の日之出食堂で飲んだくれていたわけだが、駅猫おさむさんの空気の読みっぷりは、今日も実に見事なものだった。

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絶妙の位置でモデルをこなすおさむさん。

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見る者をハラハラドキドキさせることも忘れないおさむさん。

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時間になれば完ぺきなタイミングで退場するおさむさん。

プロフェッショナルとは、こういうものであろう。

コメント

  1. ほのおちゃん より:

    確かに、鉄道マニアやいわゆる専門家の、経済効率を無視したありがちな議論の方向性でしたね。

    三木鉄道に引導を渡した、同市の藪本市長か、宇都宮市のLRT建設反対派の代表あたりを呼んで話を伺えれば面白いのですが。