東京国際ブックフェア

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今更な話題ながら、先日、東京ビッグサイトで開催された東京国際ブックフェアに行ってきた。

今回は韓国唯一の鉄道雑誌『RAILERS』の編集長シン・グンソプ氏と、『旅と鉄道』編集長の芦原伸氏の対談が行われるというので足を運んだ。企画したのは、クリエイティブディレクターとして日韓で活躍されている西田栄子さん。韓国、鉄道ということで、会場には知人が大勢集まっていた。

RAILERSは、2010年に創刊した韓国唯一の鉄道趣味誌だ。韓国では日本ほど鉄道趣味が一般的ではないうえに、雑誌媒体の市場も小さい。定期雑誌はなかなか成立しないだろうと思っていたのだが、創刊以来書店での品薄が続くなど、好調に推移している。内容は新型車両・路線の話題から鉄道職員のインタビュー、旅情ある簡易駅(無人駅)のレポートなど多岐にわたり、日本の鉄道の話題も多い。そのうちネタ切れを起こすのではないかと思っていたが、ちょうど韓国が鉄道高速化を国策として進めているだけに、新しい話題には事欠かないようだ。外国の話題も多く、国内情報に偏りがちな日本より需要があるようだ。

対談は、突っ込んだ話題というよりは、お互いに鉄道への愛情を表明しあうという感じ。シン編集長は、もともと生粋のレールファンで、雑誌がないなら作ってやろうと一念発起したそう。韓国の人たちの、こういう時の行動力にはよく関心させられる。

通訳を担当していたのは、韓国在住の磯野昌秀氏。僕と同様、鉄道と韓国の両方に興味がある方で、鉄道模型文化のないソウルで、完全自作の103系を付くってしまったそう。

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僕は月末に訪韓予定があるので、その時にまたお会いする予定だ。

鉄道雑誌編集長の対談の後は、黒田福美さんの「韓国ぐるぐる〜ソウルを出よう!」。バス旅&地方旅をオススメしている黒田さんの、地方旅への熱いトーク。近々、スッカラから同じテーマの新刊本を出されるそうだ。OLYMPUS DIGITAL CAMERA 韓国語ジャーナル編集長の岡崎さんや、翌日にはコリアンフードコラムニストの八田靖史くんらのトークショーもあったそうで、実に盛りだくさんな内容だった。全部行けなくて残念。

僕も、もっと頑張らなくては。