「首都圏スペシャル ネオ鉄道旅へ出発進行!」

と、いうわけで、28日にNHKの生放送番組『首都圏スペシャル ネオ鉄道旅へ出発進行!』に出演させてもらった。

何が「ネオ」なの? とよく聞かれたけど、「ちょっとディープな鉄道趣味を、一般の人にわかりやすく紹介して楽しんでもらう、絆を深めてもらう」というコンセプトを指して、「ネオ鉄道旅」と定義したそうだ。

僕は知人の先生がNHKに紹介してくれたそうだ。知名度や実績から見ると力不足だったが、僕がやっていることは、コンセプトにマッチしていたように思う。

さて、番組は3人の「鉄道の達人」が、タレントや一般の方に鉄道旅を提案し、その旅を通じて絆を深めてもらうというもの。

横見氏の「駅めぐり&女子旅」、矢野さんの「車両&親子」に対し、僕のパートは「廃線跡&仲間」。ななめ45°の3人に、僕自身7月に取材した蒲原鉄道の跡をたどっていただいた。

番組では、「駅舎でお年寄りを笑わせろ」といった「ミッション」を3つ出したのだが、これは、僕が「七谷駅って駅舎が集会所として残っていますが、それを探すのはどうですか」といった感じの提案をし、そこからスタッフの方々からアイディアをいただいて膨らませていった。ななめ45°の3人はそうした内容は事前に知らされてはおらず、しかも加茂~五泉間の21㎞を本当に全区間歩いたそうだ。ロケの都合で車で移動した場合も、わざわざ戻って歩き直したのだとか。それが、たった5分のVTRにまとめられてしまうのだから大変だ。

リハーサル中の横見氏と矢野さん。横見氏はスタジオでの生放送は初めてだったそうで、いつになく緊張していた。矢野さんは、何度も番組に出演されているだけあって落ち着いており、さすが。

僕も、まあ普段通りに話せたとは思うけど、生放送の最後のパートだったので、時間が気になって後ろのほうは駆け足になってしまった。

声の出し方も課題だなあ。

横見さんの会津鉄道駅めぐり。僕やりたかったなあ。ネコ駅長・バスの登場シーンは、きっとかなり違った雰囲気になっただろう。

もっとも、僕はネコどもを「あいつら」と呼んでしまうので、動物愛護の観点からお蔵入りになっていたかもしれないが……。

さて。

番組終了後、タレントの皆さんとご挨拶して解散となったのだが、僕らはスタッフの方々の打ち上げに参加させていただいた。

僕も、かつての放送学科生としてテレビ業界を目指したものだが、皆さんNHKの番組を作っているだけあって、随分番組のクオリティにこだわっている印象だった。

そうそう、僕にとっては、収穫がもうひとつ。

「ディレクターを”ちゃん付け”で呼ぶプロデューサーは実在した」

というわけで、皆さんありがとうございました。