トンネルを抜けたところにある、その駅は。
一見、普通の駅ですが……。
なかなかきれいな階段を、延々と下りていくと、
こんな駅であることがわかります。
JR三江線、宇津井駅。
地上7階相当、約20mほどの位置にある無人駅で、地上とホームは116段の階段で結ばれています。
両側をトンネルに挟まれた谷にあるため、こんな立地になってしまったようです。この区間が開通したのは、1975年。鉄建公団(現鉄道建設・運輸施設整備支援機構)が建設した路線で、高架線とトンネルを多用した、現代的な路線であるが故に、こんなことになってしまったようです。
列車は1日4本。エレベーターなどはありません。周囲にはそれなりに民家がありますが、お年寄りが多く、階段ばかりの宇都井駅はほとんど利用されないとか。
駅前にはバス停があり、平日は最大8本ものコミュニティバスが運行されているようです。
日本の鉄道が、人にあまり優しくなかった時代の産物、といえるでしょうか。
6月12日下車。
※高さは30mないのではないかという指摘があったので、写真に写っている人物などから推定したところ、20~22m程度と思えたので、表題変更します。