五日市へ、一人で墓参り。

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 先月は祖父の三回忌だったが、ちょっと年明けから無理を続けていたのがたたって体調を崩してしまい、欠席した。

 一応回復し、仕事も少し落ち着いてきたので、おとといの11日、時間を作って一人で墓参りに行ってきた。

 あきる野市は、前日にだいぶ雪が降ったようで、秋川駅付近から雪に覆われていた。

 上の写真は、武蔵五日市駅手前の分岐点。僕が子どもの頃は、左の線路の先に地平時代の武蔵五日市駅があった。右の線路は、1982(昭和57)年まで使用された、大久野への貨物線跡で、その昔は武蔵岩井まで旅客列車が走っていた。僕は、ちょうどこの辺りの住所が本籍地で、幼い頃線路脇からこの分岐点を眺めたのを覚えている。

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 武蔵五日市駅が高架化したのは、1996(平成8)年7月のこと。僕が、大学を卒業して出版社に就職した頃のことだ。自分としては、つい最近のことのように思えるが、数えてみれば、もう14年も前のことである。昔の駅舎は、上の写真の、横断歩道の右手にあったように思う。A3110638

 武蔵五日市駅は、旧西多摩郡五日市町の中心地だが、駅前には商店街もなく、実に静かだ。秋川はだいぶ護岸工事が進んだが、それでも駅前から、清流の姿を眺めることができる。A3110652

 一人ということもあって、手ぶらの墓参となってしまったが、孫がわざわざ一人で墓参りに来たのだし、じいちゃんも許してくれるだろう。

 お墓には、比較的新しい花が添えられていた。法事の時のものとは思えないので、誰かが来たのかもしれない。

 手を合わせてしばらくぼんやり。久しぶりに、石舟閣跡を散策してみた。駐車場跡地の看板は健在だったが、今年の夏くらいには、木々に覆われて見えなくなるかもしれない。

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 子どもの頃、よく遊んだ秋川の川辺を眺め、駅に戻った。

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コメント

  1. yuhki より:

    はじめまして、おじゃまします。
    「石舟閣」を検索してこちらに辿り着きました。
    一昨年春のエントリーも拝見しました。
    もうだいぶ前の話ですが、
    小学生の頃、夏になると家族で、
    「石舟閣」に何度か泊まったことがあります。
    門から敷地に入ったあたりの雰囲気を、
    なんとなく覚えています。
    ナナフシやハンミョウ、虫が多かった。
    それと旅館の裏手から急な階段(石段?)を、
    川に下りて、泳いだこと。
    釣りをしている人たちを魚を放していた生け簀の
    ようなところ。あれは宿の生け簀だったのですね。
    十数年前に通りかかったとき、
    石舟閣がまだあるのを見て、
    懐かしく思ったものですが、
    閉館はこちらのブログで知りました。
    今日、秋川へ行く用事があり、
    時間があれば五日市駅のあたりも、
    すこし歩いてみようと思っています。

  2. かんりにん より:

    yuhkiさん
    コメントありがとうございます。
    石舟閣のお客さまだった方からコメントをいただくのは初めてかもしれません。
    五日市は、70年代半ばから宅地化が進んだと記憶していますが、石舟閣周辺だけは、ずっと後々まで昔ながらの風景を残していました。今も、水遊びをした河原は、昔と変わらないですよね。
    何もないところではありますが、いいお天気ですし、ぜひ歩いてみてください。