大日影トンネル遊歩道

 夕方まで時間があったので、さくっと勝沼まで行ってきた。

 中央本線の旧線跡を保存した、大日影トンネル遊歩道を歩くためだ。

 8月に、クラブツーリズムの青春18きっぷツアーで中央本線を旅した時、大日影トンネルの遊歩道について、あまり詳しく紹介することができなかった。だから、いずれ歩いてこようと思っていた。

 起点は、JR勝沼ぶどう郷駅。この駅周辺には、かつてスイッチバック駅だった時代の遺構が以前から残されている。当時のホームも保存されているが、残念ながら現在は整備工事中で、旧ホームに立つことはできなかった。


勝沼ぶどう郷駅は、笹子峠を越えて来た列車が、甲府盆地を見晴らす丘に出た、その位置にある。駅からの眺めはばつぐん。

 駅前から左手へ歩いて行くと、まもなくEF64 18号機を保存している公園がある。その先の階段を上ったところが、大日影トンネル遊歩道の入口だ。

 旧大日影トンネルは、全長1367.8m。1903(明治36)年に開通した、レンガ造りの歴史有るトンネルだ。1997(平成9)年、線形改良のため、新トンネルが建設されてその役目を終えた。2005(平成17)年に、JR東日本から当時の勝沼町に無償で譲渡され、2007(平成19)年から、遊歩道として一般に公開されている。現在は、朝9時から夕方16時まで開放され、自由に歩くことができる。

 中には、現役当時の線路がほぼそのまま残されており、照明以外ほとんど手が加えられていないのがいい。勾配票などもそのまま残り、今にも列車が走ってきそうな趣だった。まあ、本当に走ってきたらちょっと困るが……。

 蛍光灯の周りだけには、雑草が育っていた。光って、すごい。

 20分ほど歩いて、反対側に出ると、その先には旧深沢トンネルを利用した、ワインカーヴが待っていた。隣りにある案内所で記帳すれば、ここも中を見学することができる。

 今日は時間切れだったが、周辺には観光客向けに開放されている農家が数軒あり、縁側に座ってお茶をいただくことができるそうだ。シーズンまっただ中というのにぶどう狩りもできなかったし、ここはまた改めてゆっくり訪れたい。

 ちなみに、Google mapに描かれている中央本線は、いまだに旧ルートのままのようだ。いったい、いつの資料を使っているのだろう。

河道隧道の位置などから、現在の遊歩道が線路のままになっていることがわかる。
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