複合が、面白くなってきた

今週は、苦しかったなあ。

先月は、18ページ分の原稿を二日で書き上げたのに、今週は6ページにほとんど丸一週間かかってしまった。取材時に、どういう誌面になるのか、ちゃんとイメージできていなかったのが原因。いくら忙しかったとはいえ、改めなくては。

ようやく、ひとまず脱稿し、午後は久しぶりに帰宅して「ノルディック複合団体」の再放送を見た。

ここからは、複合の話。

前半のジャンプから、後半距離のゴールまで、終始欧州の競合と正面から戦っての勝利。本当に、すばらしいレースだった。

複合やジャンプは、よく「日本を標的にしたルール改定で勝てなくなった」と解説されるが、僕はこれは誤りだと思う。確かに、当時の日本人選手に有利な改定だったとはいえないが、その後の不振は、ルール変更に文句を言うばかりで、新ルールに則した強化が遅れたからだ。

ジャンプの板のルールが変わった時は、「欧州に多い身長の高い選手ほど有利なルールで、低い選手は根本的に勝てない」と言われたが、その後169cmのアダム・マリシュが大活躍し、この説は誤りだったことが証明されている。

複合のルールも、当時は「V字ジャンプによる飛形点の減点はなくなったけど、得点配分はクラシカル時代のまま」という時期だった。V字飛行によって、スキージャンプは飛距離が大幅にのび、さらに風の当たり外れによる差も大きくなっていた。得点配分の見直しは「日本たたき」だけが目的だったとは言い難い。今年のワールドカップのリザルトを見ると、ジャンプと距離の順位は、それなりにバランスがとれていることがわかる。

長年、複合、ジャンプのファンをやっているけれど、当時の代表選手は見ていて気の毒だった。ドイツのハンナバルトが極端な減量で一時的に成績をのばすと日本チームもそれに追従。身長175cmで体重50キロ、みたいな極端にやせた選手を量産した。そこへ、筋力を強化し、正確な踏み切りをマスターしたマリシュが登場。慌てて日本も筋力強化に路線を変更した。代表チームの後手に回った強化方針で振り回される選手はたまったものではなかった。

複合が、今回躍進した理由は、ワックスが当たったという面もあるが、河野孝典コーチらによる、ルールに則した地道な強化が実を結んだのだと思う。荻原健司の全盛期のような、圧倒的な強さとは異なるものの、これで、複合という競技が面白くなってきた。来年は、ぜひワールドカップもテレビで中継してほしい。

コメント

  1. Jun1 より:

    中学の同級生のいとこがアルベールビル冬季オリンピックの複合団体で優勝したんですよ~
    三ケ田っていう苗字です。
    ジャンプ競技は認知度がありますけど、雪の降る地域以外の人にはノルディック競技ってあんまり知らない気がします><
    冬の体育はノルディックでした…辛いんですよw

  2. かんりにん より:

    げげげ、三ヶ田礼一を知っているとは、世の中狭い! 知ってるなんてもんじゃないですよ。僕らノルディックファンの間では英雄です。
    アルベールビル団体の金は、三ヶ田のジャンプと、苦手なはずの距離での粘りがもたらしたといっても過言じゃないです。
    今は盛岡グランドホテルで営業をされてますよね。
    一度お会いしてみたいです。

  3. 夢鳥 より:

     三ヶ田さんは1月のインカレ(岩手)の競技委員長
     でした。来年はインターハイ、再来年は全中が岩手で
     ありますから、結構良く会います。
     いつでも白馬にいらしてください。
     競技場案内ボランティアをやってますから(笑)

  4. かんりにん より:

    夢鳥さん、こんにちは。
    みやじくんの引退以来、見に行っていないので、そろそろ遊びに行こうと思います。その節は、どうぞよろしくお願いします!

  5. Jun1 より:

    すごい!かげりさんは三ケ田礼一さんも知ってるとはw
    個人の競技では足を痛めててノルディックでずるずると順位を落としてしまったみたいなんですよ><
    中学校に金メダルを持って来てくれて、みんなで金メダル触りまくりで、指紋まみれでしたよw
    それにしても、世の中狭いですね~
    ちなみに中学の頃に地元のジャンプの距離測定員?(自分の目の前で着地したら手を挙げる役割)をして、高所恐怖症の僕は死ぬかと思いましたw

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