結局、オレンジプラン

 DoCoMoへのMNP(ナンバーポータビリティ)を検討していると話たが、結局、12月からひとまず「ホワイトプラン」をやめ、「オレンジプラン」に変えた。

 オレンジプランは、ソフトバンクの料金プランのひとつで、auの料金プランをコピーしたものだ。auのユーザーが、ソフトバンクに乗り換えやすくするためのプランで、パンフレットにもほとんど載っていない。料金は、auの各プランに比べ、210円だけ安くなっている。

~この後、また数字が出てくるので、めんどくさい人は最後のほうまで読みとばしてください~

 僕が選択したのは、「Mプラン+新自分割」。auの、「フルサポートコースMプラン+誰でも割」をコピーしたプランだ。基本料金3360円で、4252円分の無料通信権が付いてくる。30秒あたりの通話料は、14.7円だ。

 これを、この前の「ソフトバンク宛40度(20分)、他社宛120度(60分)」を当てはめてみよう。

 オレンジプランは、ホワイトプランと違ってソフトバンク宛にかけても他社宛と同様の通話料がかかる。だから、通話の度数は、160度。

 1度(30秒)あたり14.7円×160度=2352円

 Mプランには、4252円分もの無料通信権が付いてくるので、すべて無料分でまかなったうえ、まだ1900円分余る。

 さて、この無料通信権は、通話だけでなくメールなどのデータ通信にも使える。通常、割引サービスに入っていなければ、データ通信は1パケットあたり0.21円なのだが、オレンジプランでは、特別に半額の0.105円に設定されている。ここが、オレンジプラン最大の魅力だ。特に「ナントカ定額」といったオプションに入らなくても、いきなり通信料が半額なのだ。

 余った1900円分の無料通信権は、約1万8000パケット分に相当する。僕が、携帯で1カ月に使うパケット量は、だいたい8000~1万5000パケット。つまり、通話だけでなく、データ通信も無料通信権ですべて賄える。

 ホワイトプランでは、基本料と通話料で3220円だったと書いた。実際には、これに加えてデータ通信料を1200円ほどかかっており、保証オプションなどと併せ、合計約5200円支払った。

~ 読み飛ばしここまで ~

 ホワイトプランで、約5200円請求された私。

 もし、オレンジプランを選択していれば、基本料の3360円に保証オプションなどを足した、4173円で済んでいたのである。

 同社間通話無料と、低廉な基本料金が魅力のホワイトプランだが、ソフトバンク宛の通話が極端に多くなければ、普通に使う分には必ずしも安くない、ということだ。

 複雑怪奇な携帯電話の料金を検討することは、パズルを解くような面白さがある……と思っているのは、僕だけだろうか。