甲陽園、そして西宮北口

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午後は、時間があったので、阪急電鉄甲陽線に乗ってみた。阪急に乗るのは、池田に行った時以来だが、個性的な路線が多く、町歩きも楽しい。

終着駅の甲陽園駅は、駅舎の写真だけを見て、もっとひなびた住宅街を想像していたのだが、さすが阪急。実際に歩いてみると、けっこうな高級住宅街だ。

だが、駅前の路地を入ると、意外にも立派な竹林が残っていた。誘われるように、そちらの階段を上ってみる。

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階段を上りきると、そこにはすでに山の空気が漂っていた。気持ちの赴くまま、山を目指して歩き出す。新しい住宅に混じって点在する古い家を見ると、子供の頃を思い出す。ふと、僕はサンタクロースをいつまで信じていたか、なんてどうでもいいことが頭をよぎった。

……という展開はちょっと無理がある。

真新しいマンションが目に付いた。高台の上にあるベランダからの眺めは、さぞかし壮観であるに違いない。

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車が行き来する通りに出たので、山の方へ歩を進める。夙川を渡った。宅地化が進んで、川もきれいに整備されているが、さほど遠くない昔は、ここはもっと美しい渓流だったはずだ。

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ひたすら続く上り坂の向こうには、いくつか学校があるらしい。毎日、こんな坂道を上り下りする学生は大変だ。

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たとえば、寒い冬の日。「麓の商店街まで、ストーブを受け取りに行きなさい」なんて命じられた学生がいたとしたら、どんな気持ちでこの坂を上り下りするのだろう。

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心臓破りの坂を登り切ると、そこには私立高校と県立高校、小中学校が集まっていた。我が母校の豊多摩高校を彷彿させる県立高校の正門前で振り返ると、神戸の町と港が一望できた。ここから眺める夜景は、さぞかし美しいはず。ここを毎日上って通ってくる高校生たちが、少し羨ましかった。

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こんな眺めの美しい学校で、女子と肩を並べて下校する、なんてのは、実に学園青春ドラマ的だ。

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山を下りて、隣の苦楽園口駅まで歩く。阪急甲陽線は、夙川-甲陽園間2.2kmのミニ路線で、日中は3両編成の6000系電車2編成が、10分間隔で運行している。大正時代は、苦楽園や甲陽園が行楽地とされていたそうだが、今はすっかり通勤通学路線だ。

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帰りに、西宮北口に降りてみた。思っていたよりもずっと大きなジャンクションだ。阪急神戸線と、今津線が 十字にクロスしており、駅前は四方に別れている。南東口では、大規模な再開発が進んでいた。震災で、かなりの被害を受けた地域らしい。

ふらりと降りた北西口は、こぢんまりとした、昔ながらの繁華街だった。駅前に小さな広場がある。地元の若い人は、ここで待ち合わせるのだろうか。

半日のぶらり旅を終え、友人に会うために鶴橋に向かった。

オチはなし、ということにしておこう。

コメント

  1. やまっち より:

    ご無沙汰しております。
    いずれもどこかで見た風景…
    でもオチはなしとのことで、細かくは触れないでおきます。[E:happy01]
    丘の上から見る景色、綺麗ですね

  2. 書記長 より:

    いつの間にか実家近くに行ってるし…OTL
    ひとつ突っ込みを
    そこは神戸ちゃうw

  3. かんりにん より:

    やまっちさん
    きっと突っ込みを入れてくれると思いました……って
    やめちゃうんですか!(笑)
    いやあ、ここを歩いてから改めて見ると、印象が変わりますね。彼らは、なぜ標準語なんでしょう。
    ガソリンスタンドと西北、角度を間違えました。
    書記長
    先日はどうも。ああ、なんか寝ぼけてましたが、ほっときますw。突っ込みどころはそこではないのでつよ。

  4. わかん より:

    関西のほうにもよく来ておられるんですね~(゜∀゜)[E:shine]
    機会があれば
    お話ししてみたいものです↑

  5. かんりにん より:

    わかんさん
    ……いや、期待しないほうがいいですよ……?