まあ、そう言うわけで、この前某電鉄のおばさん駅長に会ってきた。
ネコのくせにスーパー駅長を務め、一部の人からは絶賛、一部の人からは不当労働行為ではないかと指摘されている、彼女である。
最近、ちょっと人気が過熱している気がする。もしかすると、かなりお疲れなのではないかと心配していた。
14時50分、TKSY駅(仮称)に到着。ホームから、趣ある木造駅舎の改札を見下ろす、と……。
勤務中。
今日も、お仕事忙しそうだ。平日というのに、けっこうな人が集まっている。きゃー可愛い、とか言ってる。
駅長氏は、定位置の改札に鎮座したまま、しっぽをゆらーり、ゆらーりと左右に振っていらっしゃった。
「……機嫌わるっ」
そう、ネコがしっぽを左右にゆっくり振る仕草は、イヌと違って機嫌が悪いこと、イライラしていることを表す。おとなしく改札に座り、誰にでも触らせるのだが、その内心では明らかに「うっざいなー、まだ終わんないのかねえ」と仰っていた。わかるわかる。会社勤めというのは、2~3年目になるとだいたい面倒になるものだ。
↑明らかに、うざがってます
ギャラリーにもネコ好きがいるらしく、「あら、しっぽ振ってるわ。機嫌悪いのかしら」という声が聞こえた。ところが、飼い主さんは
「いえいえ、これはねー、とーっても機嫌がいいんですよー」
……。
念のために説明すると、古今東西、しっぽを左右にふって機嫌がいいことを表現するネコは、存在しない、と思う。
90歳のおばあさんがわざわざ駅長に会いに来たというので、飼い主は駅長を抱き上げた。
「エー、まだやんの? もう充分でしょ」
と仰ったのは駅長である。はっきり声に出してそう言った。
「ほーら、ツメをたてたりしないでしょう? とっても良い子なんですよー」
いや、良い子なのは見ればわかるけどさ……。声くらい聞いてあげなよ。
↑どうみても、うざがってます
1時間ほど観察したが、駅長氏はかなり神経の太いネコで、見知らぬ人に触られたりするのは、基本的に大丈夫らしい。だが、内心「ものごとには限度ってものが」と思っている節があるようだ。飼い主は、ネコ好きでいい人なのはわかるけど……。うーむ。
ちょっとアンダーですみません。
そのうち、ストレスを少しずつため込んで、尿道結石とかを起こさないか心配だ。人が最も集まる日曜日は休んでいるようだが、この際、週休2日&有給年間100日くらいを消化させてあげてはどうだろう。公務員ではないから、ご批判を賜ることもないはずだ。
コメント
猫はもともと自分勝手に生きている動物なのに・・・
いくらおとなしいからって・・なんかかわいそう・・・