WILLCOMの新端末 HONEY BEE

HONEY BEE

 ヨドバシカメラに寄ったら、WILLCOMの新製品、HONEY BEEが展示されていた。

 ちょっと触ってきたけど、これ、なかなか楽しそう。

 シンプルなストレート端末で、質感も上々。板チョコを思わせる薄さで、角の処理もきれいで持ちやすい。キーが、僕のごつい手には少々小さいが、発信ボタンが「電話からはずした受話器」をイメージしたデザインだったり、数字キーがプリントではなく刻印?だったりと、個性的である。動作も、いじった限りではサクサクだ。

 僕にとってWILLCOMは、W-ZERO3などスマートフォンのキャリアという認識だが、一般には24時間通話無料のイメージが強い。とくに若い人の間では、「コム友」という言葉もあるほどだ。そういう人たちに向けて、この端末は悪くない。

 WILLCOMの通話向けシンプル端末というと、nicoとnineが主力だったが、前者は質感があまりにもおもちゃっぽく、後者は角が尖っていて痛く、故障率もやや高いと聞いていた。それ以外の端末は、どうも2年くらい前の携帯電話を追いかけたようなものが多く、正直あまり心を動かされなかった。

 やっと、WILLCOMらしさを持った音声端末が出てきたという印象だ。

 フラットな端末にこだわった結果、カメラは非搭載。これが顧客にどう映るかがポイントかもしれない。せっかくメール無料だというのに、今どき写メができないのはどうなのか。

 まあ、通話定額を使っている人でも、 WILLCOMのメール機能は使っていなかったりするので、案外問題になららないかもしれない。WILLCOMは、メールの送受信が携帯よりだいぶ遅いのだ。一般的なPCのシステムを流用しているために、ほんの100文字程度のメールでも、いちいち「電話して」「サーバにつないで」「ユーザー名とパスワードを認証して」「メールサーバーにアクセスして」という手順をやっているからだ。だから、今も通話はWILLCOMを使いつつ、メールはケータイという人は多い。なんとか改善してほしい。

 写メが使えない割に、デコメにはWILLCOMとして初めて対応していたり、いまひとつ中途半端感もある。

 でも、持っていると電話をしたくなる。そんな音声端末は久しぶりだ。残念ながら、ソフトバンクを併用している僕は買わないと思うけど。