くりはら田園鉄道石越駅

くりはら田園鉄道石越駅
 
 最終日の今日は東北本線を上るだけだが、やはりここには挨拶していかなくてはならない。

 くりはら田園鉄道石越駅。

 この駅を訪れるのは、レイルウエイ・ライターと訪れた90年以来だから、18年ぶりだ。

 ……って、この前から「十何年ぶり」って話ばっかりだな。

 廃止から9カ月。くりでん石越駅は、むかしと変わらない姿で残っていた。ホームも、レールもそのままだ。廃止が決まってから、乗りに来てあげることができなくて、悪かったなあ。全国でただひとつ、僕の名前と同じ「くりはら」の名前が付いた鉄道だったのだ。万難を排して、来てあげるべきだった。

0027

 この前も書いたけど、全国の中小私鉄を取り巻く環境は、本当に厳しい。銚子電鉄、小湊鉄道、わたらせ渓谷鉄道……。

 30年後、僕がいわゆる老人と呼ばれるようになる頃、旅情あふれる中小私鉄は、いったいどれくらいが生き残っているのだろう。

 駅前の食堂「はっと亭」で、昼食とビール。安くてきれいで、いい店だ。

コメント

  1. 2007年の汽車旅1-2(くりはら田園鉄道フォーエヴァー)

    2007年1月7日(日曜日)、JR東日本仙台1番線から、東北本線6時00分発、普通電車一ノ関行き(クモハ455-51:セミクロスシート改造車)に乗るが、駅の案内表示板は首都圏みたいに「3ドア」「4ドア」の表記がなく、不便である。また、455系に方向幕はなく、21世紀では珍しくなったサボを使用している(なぜか先頭車はLEDになっている)。
    ボックスシートをラクラクGETし、定刻通り、6時00分に発車。仙台車両センターでは仙台空港鉄道用の車両がスヤスヤと眠っている。2007年3月18日(日曜日)に開業…