鉄道のデザイン展

鉄道のデザイン展
 ここのところ、週末はプチ鉄シリーズ。

 今回は、上野の東京芸大陳列館で開催中の、「鉄道のデザイン」展にやってきた。

 芸大に来るのは、何年ぶりだろう。

 鉄道のデザイン、というと、車両や駅舎を思い浮かべるが、そこはやはり美術大学。1階は、戦前からのポスターや記念切符、駅弁のかけ紙といったデザイン物の展示が中心だ。ディスカバージャパンのポスターは、今見てこそ新しさを感じるし、駅弁のかけ紙は、これだけで展覧会が開けそう。100年後、コンビニ弁当で展覧会が開けるだろうか。

 ギャラリーと呼ぶ方が似合いそうな建物だけに、展事物は少なく中途半端な印象は否めない。2階に上がると、Suicaがどうの、新宿駅東京駅の再開発がどうのといった、JR東の宣伝が中心だ。吊り革の変遷といった展示は面白かっただけに残念。ロングシートのデザインの変遷、自動券売機のデザイントユーザビリティといった展示があれば、はるかに興味深い展示会だったと思うのだが。

 来場者は、オタクっぽい人はむしろ少なく、女性やカップルが目についた。時代は変わっているのだろうか。

 秋にオープンする、鉄道博物館の企画展に期待しよう。