寿司の屋台

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 ソウル滞在も大詰め。久しぶりに東大門市場に行ってきた。

 聞くところによると、東大門市場の真ん中にあるサッカー場と野球場は、2010年をまでに九老に移転することが決まったようだ。すでにサッカー場は、駐車場と仮設市場として利用されているが、いよいよ「東大門運動場」も終焉の時を迎えることになる。

 卸市場である東部ゾーンには、またどこかで見たようなファッションビル「U:US」が出来ているし、在来市場のひとつである「興仁スターダム」も、いつのまにか解体されていた。また「ミリオレもどき」な個性のないビルが増えるのだろうか。

 そんな興仁スターダムの跡地の前に、ずらりと並ぶ屋台街。ついこの前、鍾路でも見かけたこんな屋台に入ってみた。

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 握り寿司の屋台。

 屋台で刺身を扱うなんて、大丈夫なのかよという気がしないでもないが、職人?はビニール手袋をして、食材を直にさわらないようにして握っていた。握りはどれでもひとつ500W。巻き寿司は1000W。ビニール袋で包んだ皿に、食べたい握りを自分で取る。取り箸はないので、二度漬けならぬ二度つまみは禁止だ。スープは、この手の屋台の例に漏れず無料。兄さんはひたすら握っているので、会計は自己申告に近かった。折り詰めは10個単位が基本だが、「1個おまけしてよ」と頼む客が多いのが、韓国らしい。

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これで2500W

 職人の手さばきを観察していると、なかなか手際が良く見える。日本の寿司職人にありがちな、取りすぎたシャリを捨てる動作がなく、なかなか良い感じ。

 ただ、味の方はまだまだだ。ネタも乾き気味だし、シャリが少なく、ややかたい。

 そう言えば、韓国の寿司は、どれもシャリが少ない。トンカツ屋も、日本式をうたう店にはご飯がやけに少ないところが多く、「本格日本食=量が少ない」というイメージがあるのかもしれない。

 そろそろ、日本の回転寿司に行きたくなってきた。