フジヤカメラでの闘いが終わり、イラストレーターの岡本くんと都電に乗ってきた。
都電荒川線が、ほぼ唯一公道との併用軌道に出る、王子飛鳥山公園前。
そこで、奴と出会った。
キジネコだ。ぶよぶよしてる。
胸に鈴を付けており、飼い猫らしい。声をかけると、逃げると見せかけながら、明らかにこちらに興味を示している。
話しかけながら近づき、ひょいと頭に手をやる。逃げない。友だちになった。
「マターリしようよ」
だんだん態度がでかくなっていく。
「セクシーショットはどうよ?」
ローアングルの写真を撮ろうとして地面に座り込んだら、奴はすかさずのそのそ近づいてきた。イヤーな予感がした。
どかっ (岡本くん撮影)
やはり……。
あやうく帰れなくなるところだったが、断腸の思いで降りていただいた。
正月は、屋外でネコを膝に載せるのがお約束になっているらしい。
コメント
あけましておめでとうございます。
引越しは何度かしたものの、
飛鳥山からほど近い地域に住み続けて気づけば20年近く。
もう自分にとっての故郷になりつつあります。
荒川線が道路を走る飛鳥山公園付近は
風景的にみても東京の中で結構貴重な場所かもしれませんね。