彷徨える店たち

 韓国の店には足が生えていて、人々が寝静まる頃、自ら歩き出し、町を彷徨う。信じられないかもしれないが、本当だ。

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▲2004年6月

 2004年6月、明洞東ファッションストリートにあった、ジョルダーノである(②地点)。ユニクロが買収を計画しているとも言われる、香港資本のカジュアルチェーンだ。

 このジョルダーノが、同年11月、突然動いた。

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▲2004年11月

 動いた先は、明洞の中央、旧ユートゥーゾーンから西側に入ったところである(③地点)。これは、フランチャイズから直営に変わり、さらに規模拡大ということだったようだ。ここまでなら、よくある。

 だが、先週、僕は信じられない光景を目の当たりにした。

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▲2006年12月

 2006年12月、ジョルダーノ明洞店は、またしても移動していたのだ(①地点)。ここには、つい最近まで、GUESSがあったはずだ。

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▲2003年12月

 ここも、2003年秋にシアトルズベストコーヒーから変わって、3年経っていなかった。

 その隣(地点④)には、以前PUMAがあった。

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▲2004年10月

だが、現在、この場所にはConverseがある。

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▲2006年12月

 では、pumaは明洞から撤退したのだろうか。いや、上の写真の右の方をよく見てほしい。

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▲2006年12月

 そう、しっかり斜め向かいに移って、元気に営業しているのだ(⑤地点)。その隣の角(⑥地点)には、現在adidasがある。

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▲2006年12月

 ここも、2004年春までは、カジュアルブランドのWHO.A.Uがあった。

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▲2003年12月

 そのWHO.A.U明洞店も、今は北東角(⑦地点)で営業中である。

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▲2005年6月

 この他にも、ナイキやアスリーツフットといった店舗も、彷徨っていた形跡が認められる。
 やはり、韓国の町と建物は生きており、自ら行動していると断ぜざるを得ない。

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コメント

  1. 書記長 より:

    相変わらずよく動きますな。
    業務拡張より、あっちの水が甘い的な動きするんですよねw

  2. TKSY より:

    お久しぶりです。
    いずれにしてもこうコロコロ動いては、ガイドブック編集者泣かせですねぇ。ご愁傷様です。

  3. かんりにん より:

    まあ、直せば良いんだけど、切ないのは、読者の方から「地図が間違ってます!」みたいな指摘が来るときですね。こちらとしては反論?できないし、できたとしても意味ないし……。切ない。