その昔、リリースされたオフィススイート「一太郎Office」は、ジャストシステムの大きな失敗のひとつだった。
それ以来、ジャストシステムはオフィス系ソフトでは一太郎とATOKに専念していると思っていたが、最近表計算の三四郎が復活するなど、少しずつ製品を増やしていた。
そして、来年、「一太郎オフィス」改め、「JUST SUITE」が復活する。
しかし、ジャストシステムには、本格的なプレゼンテーションソフトがなかった。これまでは、グラフィックソフトである「花子」でプレゼンもできる!と宣伝していたが、やはり無理があったように思う。
今回発表された「JUST SUITE」には、PowerPoint互換の本格プレゼンソフト「Agree2007」が同梱される。
突然現れたプレゼンソフトに驚いたが、仕様を見ていて、もっと驚いた。
「開発:Haansoft」
えー!
Haansoftといえば、韓国の一太郎とも言うべきワープロソフト、「ハングル(日本名アレアハングル)」シリーズを開発している、「ハングルとコンピュータ社(以下ハンコム社)」ではないか。
さらに仕様を見ると……、
「Agree 2007 で保存できるファイル形式:HPT(Agree形式)、PPT(略)」
HPTファイル……。これは、まさしくハンコム社のプレゼンソフト、「ハンコム・スライド」のファイル形式だ。つまり、「ハンコム・スライド」を、一太郎シリーズのインターフェースに合わせてカスタマイズしたのが、「Agree2007」ということだ。
調べてみたら、ハンコム社の英語サイトに、とっくに出ていた。
日本から撤退したように見えたハンコム社だが、ジャストシステムと手を組むとは。
なんだか、面白いことになってきた。詳しいことがわかったら、またレポートします。
コメント
おおぉ、懐かしい響きだなぁ、
「ハングルとコンピュータ社」とか「アレアハングル」とか。
竜山の電子商街で買いましたよ。
それ使いたいからダイナブック買ったんだもんなぁ。