いつかは、この日が来ると思っていた。日本が、韓国に追い抜かれる日が。
その日は、思ったより早く来るようだ。
ソウルの地下鉄初乗り運賃が、来年から140円になる。
ソウルナビによれば、来年2月1日から、ソウルの地下鉄・バス運賃がまたまた値上げされるという。報道では、「初乗り900Wに」とか言っているが、騙されてはいけない。現金で乗った場合の初乗り運賃は、なんと1100Wになると言うのだ。今のレートで日本円に直すと、実に141円にもなる。
首都圏電車特定区間のJR初乗り運賃が130円。とうとう、ソウルの地下鉄が、初乗り運賃で日本のJRを追い越すのである。
もちろん、JRの初乗り運賃は3kmまでだ。対するソウル地下鉄は10kmまで。10kmで比較すると、JRが160円、ソウルが140円。20kmになるとJRが290円、ソウル地下鉄が165円と差は大きくなる。長く乗るなら、ソウルの地下鉄はJRよりもまだまだ安い。最近の、1万円=7万W台というとんでもないレートのせいでもあるだろう。
それでも、ついにこの日が来たかという感慨は大きい。
鉄道公社の運賃も、11月から平均9.3%上がった。
公共施設だから、料金は安く据え置き、赤字分は税金等でまかなう。
そんなやりかたも、そろそろ限界が来ているのかもしれない。かつて日本国有鉄道がそうだったように。