シャープの新型端末WS007SH

J0011

シャープのWillcom用新型スマートフォン端末が発表された。

去年の秋に発売され、かなり話題になったW-zero3シリーズの兄弟機だ。

このシリーズはとんでもなく多機能で、モバイルファンの間で大変な話題になった。去年も書いたが、これは、

PCに近い広さの液晶とPCと同じ配列のキーボードが付いて、無料で通話ができて、携帯とパソコン両方のメールが使えて、ホームページが見られて、ワープロや表計算ができて、電子ブックを読めて、スケジュールを管理できて、動画対応デジカメになって、音楽を聴けて、勝手に着うたを作れて、ゲームができる。

 という、きわめてマニアックな?携帯電話だ。それに加えて、新型では

携帯電話と同じテンキーが付いて、パソコンのキーボードなんかを接続できて、日本語変換がATOKになって、専用のプリンタが接続できて、NintendoDSLiteより一回り小さいくらいのサイズになって、オプションでワンセグのテレビを見られる。

 こういう機能が追加された。「キーボード接続可能」「ATOK」「ワンセグ」といったあたりが、僕のどこかを刺激する。負けないぞ。

 PCのキーボードをつないで、使い慣れたATOKで長文を入力できるのだから、それこそドトールあたりを仕事場にできるかもしれない。これひとつで、写真を撮り、ネットで調べ、原稿を書き、メールで送信し、NHKも見られる。これはもう、電話じゃないだろ。

 そういうわけで、心のどこかがムズムズしている今日この頃。

 話は変わるが、この1年、僕の周りでもwillcomの認知度は大幅に上がったように思う。定額プランが話題になったせいだろう。この前も、インタビューで何度かお世話になっている旅行会社の女性が、僕のケータイを見て

「それ、Willcomですよね? 見せてください。すごいですよね。これ、電話代無料なんですって?」

 と身を乗り出してきた。その人は普段docomoを使っているそうで、少し前なら考えられなかった反応だ。もっとも、この反応にはたいてい続きがある。

「Willcomって最近急に出てきましたけど、アメリカの会社ですか?」

 Willcomが、元のDDIポケットであることを知っている人は、思いの外少ない。

 その一方で、これがPHSであることは、だいたいみんな知っているらしい。「絶滅したPHSの回線を、外資系が格安で買収して通話定額を実現した」とでも思っているのかもしれない。まあ、完全に間違いというわけではないんだけど。

 新型は、2万9800円らしい。ブログ更新&お仕事用に一台ほしいが、あまり多機能すぎて動作が緩慢な恐れもあり、まだ決断はしていない。はてさて。