ガンシクの家に泊まった翌朝、9時半にソウル駅に戻ってきた。
今日は、先週の取材会でお世話になった、ソウル観光協会のカン・ヒョンジョンさんと正午に梨泰院で会う約束をしている。
その前に、この無精ひげをなんとかしなくてはならない。
幸い、ソウル駅西口のすぐ近くにサウナがあるので、そこで一浴びすれば良いだろう。
ところが。
「本日、電気工事のため臨時休業させていただきます」
24時間営業年中無休のはずのサウナが、なんと今日だけ閉まっていた。さすがは僕だ。
関心していてもしょうがないので、ほかを探す。あまり歩くのも嫌なので、鍾路にある銭湯(沐浴湯)に行くことにした。
だが。
留学生時代、何度も利用したその銭湯は、跡形もなくなっていた。
やむを得ない。
梨泰院に行こう。
梨泰院には、ガイドブックでも紹介したチンジルバン、「梨泰院ランド」があるはずだ。
最初からそうすれば良かったのだが、梨泰院駅の観光案内所に勤務するカンさんと鉢合わせするのは避けたかった。
「あれ、くりはらさん、どちらへ」
「ええ、あなたと会う前に、ちょっとサウナへ……」
というアホな会話を回避したかったのである。
鍾路から梨泰院に直行するバスはないので、471番で漢南洞へ行き、15分ほど歩いて梨泰院ランドへ。ここは、「パリの恋人」をはじめとする韓流ドラマにも何度も登場した、大型チンジルバンだ。ここなら間違いないだろう。
汗だくになりながら、ようやく梨泰院ランドに到着したのは、11時15分。もうあまり時間がない。
「この施設は、内装工事費未払いのため、当社が管理しております」
つぶれてた━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
こうなったら、もうぜいたく?は言ってられない。高いことを覚悟して、最近リニューアルしたハミルトンホテルのサウナに飛び込んだ。いざ行ってみれば、料金は入浴だけなら5000Wと、梨泰院ランドよりむしろ安かった。
こうして、汗くさいバックパッカー姿で女性と食事という事態は避けられたのだが、韓国でも銭湯はやはり冬の時代のようだ。
僕が留学時代に愛用していた銭湯だけでも、安岩駅交差点横、鍾岩洞、そして新設洞と、3つの銭湯が廃業した。末期には、わざわざバスで鍾岩警察署前まで遠征していたほどである。最近はユニットバスを備えたマンションが増えており、普通の銭湯に通う人は、どんどん減っているのだろう。
コメント
その最終選択のハミルトンホテル
のサウナついにオープンしてたんですね。
○月○日ついにOPEN!という幕があったので
気合を入れて地下に行っても何も無くて
ベルボーイに聞いたら「まだ工事中です」と。
さすが韓国です。
それ、いつの話?
僕が先週いったときも、「1月何日ついにオープン!」っていう幕があったんだけど……。
梨泰院で風呂にはいるなら、当分ここがよさそうです。
大変でしたネ。
そんなに苦労をさせるなんて…知らなかったんです。^^;
済みませんでした。
(でも…やはり雨男かしら…^^;)
>>(でも…やはり雨男かしら…^^;)
_| ̄|……….○
韓国・ソウル 梨泰院ランド(チムジルバンン)(韓国式岩盤浴))
昔から近くにある米軍基地の軍人たちや外国からの観光客で賑わう梨泰院の一角にこのチムジルバン(チムヂルバン)はある。地下鉄梨泰院駅から地上へと上がり、東のほうへと歩くと道の右手(南側)に急な階段が現れ、その上にこの梨泰院ランドは位置する。まず受付で料金を支払う。昼間は7000ウォン・夜間は10000ウォンであり、クレジットカードでの支払いも可能である。このあと靴箱に靴を入れ、更衣室へと向かう。まず浴室へ向かったのだが、深夜12時過ぎだというのに人影がまったくない。普通この時間だとかなり人が入っているの…
韓国・ソウル駅前 シルロアムサウナ((チムジルバン(韓国式 岩盤浴))
2004年のKTX(韓国版高速鉄道)の開通に伴い、ソウル駅が大きく様変わりした。そのソウル駅の北西側にこの「シルロアムサウナ」がある。ソウル駅の西側に出るか、その北側に隣接するロッテマート」の西口を出て斜め右前を見ると、場所によってはもうこのシルロアムサウナが見えている。1階へ降りて右(北)へ進むとバス乗り場が現れ、その先に信号と左(西)へ伸び、高架道路をくぐる横断歩道が見えてくる。その横断歩道を渡ると目の前に数件の食堂が見える。ちなみに真正面の食堂はポシンタン、つまり犬鍋の専門店である。
その食…