ニコン、銀塩カメララインナップを縮(デジカメwatch)
~デジタルカメラに集中ニコンは11日、同社製銀塩カメラボディ、レンズ、アクセサリのラインナップを縮小し、デジタルカメラ事業に経営資源を集中すると発表した。
ニコンが、一般向けフィルムカメラ市場から事実上撤退。マニュアルカメラだけでなく、一気にオートフォーカスカメラも、2機種を除きすべて生産終了するという。
いずれ、そうなると予想はしていたが、キヤノンより先にニコンが決断したというのが、なんとも皮肉だ。
キヤノンとニコン。キヤノンは新しい技術をどんどん取り入れ、過去の製品との互換性を犠牲にしてでも新技術に最適な製品を開発するメーカーだった。一方ニコンは、半世紀以上に渡る自社製品の互換性を何より大切にし、職人的な熟成された技術を提供するメーカーだった。
ところが、そのニコンがキヤノンより先にフィルムカメラの舞台から降りようとしている。
デジタルでトップを走るには、いや、デジタルでキヤノンに対抗するには、全社を挙げて取り組まなくてはならないのだろう。光学技術一筋だった職人集団・ニコンは、総合メーカーであるキヤノンにデジタル市場で対抗していくのは、並大抵のことではない。現在販売されているニコンデジタル一眼レフの心臓部であるCCD/CMOSは、自社開発品ではないのだ。
ニコンが引き続き生産・販売するフィルムカメラは、ふたつ。ひとつは、ニコンのフラッグシップで30万円近くするF6、もうひとつは海外向けの超廉価版入門機、FM10。後者は、他社が開発したOEM製品だから、事実上最高級機1機種のみ残すということだ。
今年から、フィルムを使って写真を撮る行為は、極めて趣味的な、アンティークの世界に入っていくのだろう。
コメント
ニコン、銀塩カメラを大幅縮小
ニコン、銀塩カメラを大幅縮小(ITmediaより)
ニコンがF6とFM10を除き、銀塩カメラの生産を終了したらしい。
なんかさみしいですな。
デジカメがこれだけ普及してるんで、まあいずれそうなるかと思ってたけど・・・・・・。
そのうちキヤノンもそうするんだろうか。……
いつかはこんな日が来るとは思っていましたが、
それにしてもちょっと早すぎな気がします。
Nikonユーザーの一人として、とても寂しい気持です。
きっと、みんながもっと銀塩写真を一眼レフで撮っていれば、撤退はしなかったと思いますよ、って、言っても仕方がないんですけどね。2年前に仕事でFE振り回していたら「まだデジカメじゃないんですか」って、ギョーカイの人に呆れられましたけどね。
とは言え、一般的な使い方では、やっぱりデジタルのほうが便利だし、撮った後の取り回しもラクですから、しょうがないのかな、とは思います。
これから先、フィルムカメラが8mmムービーの道(絶滅)を辿るのか、アナログレコードの道(一定の地位)を辿るのか、たいへん興味深いところです。
でも、ニコンがAPS-Cサイズしかない状況のままフィルムカメラを縮小したのは残念です。