大長今テーマパーク

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 そんなわけで、水刺間に行ってきた。なんのことかって? MBC楊州スタジオにある、「宮廷女官チャングムの誓い」のオープンセット、「大長今テーマパーク」だ。

 大長今テーマパークは、ソウルの北、楊州市郊外にあるのだが、ここにたどり着くまでが一苦労だった。

 パンフレットによれば、地下鉄(国鉄)1号線の終着駅・議政府北部駅前から30番バスに乗るとのことだったが、やってきた30番バスの運転手は、「このバスは行かない。30分後に来る30番バスに乗れ」と訳の分からないことを言う。 MBCに電話をして訊ねると、30番バスにはMBCを経由する便とそうでない便の2種類があるらしい。1時間に1本だけ来る、車体の前に大きな赤い文字で「ゴルフ場골프장」と書かれているバスが、MBC経由だそうだ。

バスに20分ほど揺られて到着したの は、カルグッスの店が一軒あるだけの、 何もないところ。とても「テーマパーク」があるようには思えなかったが、路地をずんずん歩いていったらMBCが現れた。 入場料は5000W。

 さっさと結論を言ってしまえば、同じオープンセットを公開しているソウル総合撮影所よりはずっと面白かった。王宮のセットは、景福宮、昌徳宮、昌慶宮をベースになかなかよく作り込んであり、時々自分が昌徳宮にいるような錯覚にとらわれた。各建物には、その建物に関係した小道具や大画面テレビが置かれ、そこがどのシーンに登場した場所なのかすぐわかる。ただし、ビデオはすべて韓国語の「大長今」なので、居合わせた日本人観光客は、「韓国語だとイメージ違うなあ」と漏らしていた。

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▲国王のための厨房、水刺間(スラッカン)

 セット全体の規模は、思っていたよりもかなり小さい。撮影する角度を細かく変えることで、同じ空間をさまざまなシーンに使い回している。そのため、少し広めのスペースには登場シーンを説明するプレートが何枚も林立している。どの辺にカメラを置いて、どうやって撮っていたのかを考えるのはなかなか興味深い。拷問の道具をつけて牢屋に入ってみたり、女官や武官の衣装を自由に着られるスペースなど、楽しめる要素も地味ながらそれなりにたくさんある。

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▲二人が、お互いの素性に気づくきっかけとなった……。左のあずまやは、あれを隠した場所であり、幼いチャングムが松の実に枝を刺す練習をしていた場所でもある

 王宮の横には、町のセットもあり、グミョンが金鶏を逃がした鶏小屋や、チャングムが王宮を抜け出した壊れた格子、そしてカン・ドックの家などを見ることができる。こちらには、無料でマッコルリやパジョン(チヂミ)を食べられるテントがあった。日曜なら、地元楊州に伝わる民俗芸能公演なども見られるそうだ。

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▲右手前の民家が、カン・ドックの家。トンドン酒を無料で飲める

 かなーり田舎にあるスタジオなので、ここにたどり着くまでも楽しめる。「チャングムの誓い」を見ている人なら、行ってみても損はしないだろう。ただし、今総合テレビで見ている人は、ネタバレを覚悟して行くこと。

 そういうわけで、オチはなし。

コメント

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  3. 大長今テーマパーク 【観覧編】

    大長今テーマパークを写真とともにどんなところだったかを紹介していきます。訪問日は9月18日(日)で、前日の豪雨が止んで曇りという天気。屋外を歩いて回るには丁度良い天気です。チョンホとチャングム(?…

  4. stanaka より:

    こんにちは。
    私は韓国のお盆の時に行きましたが、写真を拝見すると雪が降ったのでしょうか?とても寒そうですね。当時の撮影の苦労がしのばれる?!

  5. アリス より:

    お久しぶりです。1年ぶりのカキコとなります。^^;
    今年もまた韓国に3月行きます。
    もちろん、「3泊4日のハングル会話」の本をもって(^_^)v
    去年よりはもうすこし会話できるかな?^^;
    チャングムのテーマーパークにも行く予定です。
    私はこの番組を1度も見てないのですが、友達のたっての要望で・・・

  6. かんりにん より:

    アリスさん、お久しぶりです。
    チャングムテーマパーク、番組を見ていない人には、そこまでの道のりが楽しいかもしれません。
    典型的な、韓国の郊外ですので……。
    「あいうえおから始める~」も、ぜひよろしくです。