ソウルの表記は「首爾」、中国が「漢城」から変更

ソウルの表記は「首爾」、中国が「漢城」から変更へ

 23日の新華社電によると、中国は韓国の首都ソウルの中国語表記を、現行の「漢城(ハンチョン)」から「首爾(ショウアル)」へと変更することを決めた。新華社は同日から新表記の使用を開始した。(読売新聞)

 PHSの話ばかりなのもあれなので、韓国関係の話題。ちょっと古いニュースになってしまったけれど、ソウルの中国語表記が決着したニュースだ。

 今年のはじめ、韓国は、それまで「漢城」と表記されていたソウルの中国語表記を、実際の発音に沿って字を当てた「首爾(ショウアル)」に変更するよう、中国に申し入れていた。「漢城」が、中国の属国だった朝鮮王朝時代の表記がそのまま使われているもので受け入れがたい、というのがその理由だ。

 中国では、他国の都市の表記は発音に沿って漢字をあてている。ゆえに主張自体はとくにおかしなものではなかったが、中国は当初冷ややかな態度で、この申し入れをほとんど無視していた。この議論が、高句麗をめぐる歴史認識の対立など、韓国の民族意識から生まれたものだったからだ。

 しかし、この夏中国を取材した際、現地の中国人旅行者から「漢城は今度から首爾と書くことになったんですよ」と言われるなど、意識の変化を感じていた。

 結局、中国政府が新華社を通じて受け入れを表明した。

 仁川空港のリムジンバスは、6月の時点では「漢城」という表記のままだったが、きっと今ごろ「首爾」に変更されていることだろう。

 僕らの目も、次第に「首爾」に慣れていくのだろうか。