僕の名刺には、020から始まるFAX番号が記載されている。
020は聞き慣れない番号だが、実はポケットベル用の回線である。
これは、通信ベンチャーのYOZANが提供しているD-FAXというサービスだ。この番号にFAXを送ると、内容が画像に変換され、指定したメールアドレスにEメールとして届くというもの。受信専用だが登録は無料で、020で始まる番号をもらえるというのもありがたい。
韓国にいるときは、これがものすごく便利だった。画像が添付されたメールとして届くので、ソウルにいようが、済州島にいようが、福岡にいようが、同じ番号でFAXを受け取ることができるのだ。
FAXはtif画像としてメールに添付されてくる。
唯一の欠点は、料金が発信者負担という点だったが、去年までは1通10円+40秒10円と安価だった。とくにソウルにいた頃は、国際電話でFAXを送るよりもずっと安く、これとIP国際電話カードさえあれば、日本にいるのとほとんど変わらないコストで仕事の連絡を取り合うことができた。
だが、最近、そのメリットが薄れつつある。僕が日本にいることが多い上に、立て続けに料金が上がっているからだ。
今の料金は、1通20円+40秒10円。それが、11月14日からは1通30円+40秒10円になる。送信に2分かかれば、60円。ちょっと、FAXを送ってくれる人に申し訳ない。
どこにいてもFAXを受け取れるメリットは捨てがたいので、今後も使うつもりではある。そろそろ韓国に行けよ、ということなのかもしれない。