済州島の東端、海にぽっかりと突き出た陸続きの山が、城山日出峰だ。海底から溶岩が噴出して出来た小さな山で、標高182mの頂上から眺める日の出は、済州島一の絶景と言われる。海に突き出ているので、前は海、後ろは港という360度の眺望を楽しめるのがいい。
その城山日出峰に登ったのは、5月17日。
5月は、修学旅行シーズンである。特に済州島は、どこへ行っても修学旅行の高校生がうじゃうじゃいる。城山日出峰も、山頂へ登る階段に学生たちの長蛇の列ができていた。
シャッターを切ってくれませんか、と頼まれること数回。山を下りてくると、さっき写真を撮ってあげた女の子のグループと目があった。
「おじさん、インド人?」
いきなりお約束。
うんにゃ、日本人だよ。
「えー!!ニッポンのアニメ大好き!ワンピース!コンニチハ!アリガトゴザイマス!!」
なんだか、よくわからない展開である。京畿道のほうから来たそうで、高校1年生。上級生になると大学受験で忙しいので、修学旅行は1年生のうちに行くのだそうだ。入学からまだ1カ月しかたっていないわけで、修学旅行というよりは入学旅行と言った方が良さそうだ。
高校生にとって、ガイコクジンとの交流はとても貴重な体験らしい。一緒に写真に写ってください!と、日本では考えられないほどモテモテだった。
彼女たちの思い出のアルバムに、僕と撮った写真が収まるのだろうか。考えただけでも恐ろしいことである。
はい、撮るよー
あ、ゴメン、明るすぎた。もう一枚とるよ
オットケオットケ…
…最初のほうが良かったか(笑)
コメント
インド人と間違えられるなんてすごい(^0_0^)
おもしろいですね。
ちなみにこの山、私も1年前に登りました。
遠くから見ていたときは「登るの絶対無理」って思ったけど、登り始めたら20分~30分で頂上に着いた気がします。
山を登るのに有料だったのが未だに謎ですが、でも登ってよかったと思ってます。