ついに手に入れたニコン

2025
 そして、僕の目の前にあるニコンである。ついに、手に入れた。
 ほしかったんだよね。これ。
 なかなか手に入らない逸品だ。僕は、システムはキヤノンだが、ニコンのこうした質実剛健な姿勢は好きだ。さすがは、戦前から日本の光学シーンをリードしてきた日本光学だ。
 昨日の今日で、やっちまったか……と思ったあなた。
 僕が手に入れたのは、これだ。
2026
 ようかん。そう、あの黒くて四角い、ニッポンを代表する和菓子、羊羹である。
 ニコンは、世界のカメラメーカーであると同時に、ようかんのブランドでもあるのだ。
 戦後、日本光学が民生用カメラの生産を再開して間もない頃のことである。ある世界的な写真家から、ニコンにクレームが入った。
 羊羹を撮影したが、真っ黒な棒にしか写らない、これは欠陥品だ、と。
 だが、当時のレンズ技術と粗悪なフィルムでは、真っ黒なようで真っ黒ではない、羊羹の微妙な色合いを写真に表現するのは不可能だった。こうして、ニコンは羊羹をレンズテストの被写体に採用したのである。
「羊羹が、きれいに写るレンズを」
 それが、昭和30年代までのニコン技術陣の合い言葉だった。
 羊羹は、ニコンの光学技術の、影の功労者なのである。
 というのは真っ赤なウソだけど。
 ……つまんないな。オチてないし。
 ニコンようかんは、ホントに売っている。聞くところによると、社員売店と通販でしか買えないらしい。
 話のたねに、どうぞ。
 カメラネタばっかりですみません。韓国の話しないと……。
 あ、そうだ、ヨン様とチェジウが使ってるカメラも、ニコンですね! よかったよかった。
完。

コメント

  1. nz00 より:

    ネタかと思ってニコンのトップから行ってみたら本当に売ってるし。なぜでしょうかね?

  2. かんりにん より:

    こんにちは。よくわからないんですけど、昔からニコンの社内売店でのみ売られていたとか。サイトのどこかに、由来が載っているという話なんですが……。
    ちなみに、上のエピソードはネタなのでお間違えなきよう。