中庭で原稿書き。

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 数日前、秋葉原で中古のモバイルギアMC-MK22を発見し、即購入。
 NECが売っていたPDAで、重さ約500g。乾電池で動き、ノートPCにも負けないきちんとしたキーボードを持つ。MS-DOSという、Windowsの先祖にあたるシステムを搭載し、出先で重さやバッテリーを気にすることなく長い文章を入力することができる。外に出る物書きには必携のツールだが、一般向けには、PDAにしては重くて大きく、PCにしては非力なのであまり売れなかったらしい。今ではすべてディスコンになってしまい、新品で入手するのは不可能だ。中古もプレミアが付くほどで、8年ほど前に5万円で売っていたのが、傷だらけの中古で2万円もしたりする。僕が買ったのはもう少し安く、程度も比較的良い掘り出しものだった。
 時間を見つけて、僕専用にカスタマイズ。Windowsで長年育ててきた僕の漢字変換辞書は、韓国の地名を中心に約700語を備える。こいつがないと、「明洞(みょんどん)」すら入力できず、仕事には使えない。
 めでたく設定できたので、今日はゲストハウスの中庭で原稿書きとしゃれ込んでみた。台風一過で、空は久しぶりの日本晴れ。どこかに出かけたい衝動を抑え、屋外で黙々とキーを叩いた。正直、新しく手に入れたオモチャいじりのほうに気が向いてしまい、あまり捗らなかったのだが、入力環境は快適。2万円弱で、移動自在の事務所を手に入れた気分だ。
 夕方、室内に戻ると、顔を7カ所ほど刺されていた。ヤブ蚊と戯れながらの仕事も、またおつなものである。かゆい。

コメント

  1. お帰り。
    旅行博ではすれ違っていたようですね。25・26両方とも行っていましたが。松戸に滞在とのこと、我が家の前からバス1本で行けますので、いずれ一献でも。
    あ、和光の仕事が終わってからね。