オトゥゴンバイヤー選手

 いい加減寝ようと思ってたら、いきなりKBSの画面が女子マラソンに。
 一人の選手が、足を引きずり、ほとんど競歩のようなペースでトラックに入ってきた。
 モンゴルの、オトゥゴンバイヤー選手だ。最後の選手として、今、完走を果たそうとしている。
 スタンドに残った観客たちが、全員スタンディングオベーションで彼女を迎える。
 ゴール。記録、3時間48分42秒、66位。
 優勝した野口みずき選手(2時間26分20秒)より、1時間22分22秒遅れての完走だ。
 オトゥゴンバイヤー選手は、ゴールしたあと、意識がもうろうとして今にも倒れそうな状態だったが、鳴りやまない観客の拍手に笑顔を見せ、手を振った。
 こういうのも、オリンピックならではの光景だ。足を故障しながら、最後までがんばったオトゥゴンバイヤー選手に拍手を送りたい。
 ちなみに、韓国の選手は19位、23位、35位だった。