子ネコの「モラン」、その後。

明け方、メールが届いた。
「写真、本当にありがとうございました。
こんなに早くいただけるなんて、びっくりしました。
実は、あの子ネコ、彼女の家では飼えないことになったんです。
彼女の姉妹がネコアレルギーだったこと、知らなかったんですよ……。
しょうがなく、別の人にあげたそうです。
子ネコちゃんに、とても可哀想なことをしてしまいました。
すごく無責任ですよね、あたしたち……。
でも、新しい飼い主の人には、絶対に捨てないで、もし飼えなくなっても、ネコちゃんがいちばん幸せになるようにしてあげてくださいって、伝えました。だから……
大丈夫ですよね。
今、一生懸命祈っているところです。
とても短い間だったけど、すごく情がわいて、とても寂しいです。ですから、この写真はずっと大事にします。
ほんとうに、ありがとうございました。」
そして、夜届いた、もう一通のメール。
「写真、とてもきれいに写っていますね! ありがとうございました。
昨日、すぐ動物病院に連れて行って、餌を食べさせてあげました。
こんなに可愛いネコちゃんを、捨てられるわけがありません!^^
わたしのうちでは飼えなくなってしまいましたが、別の友だちの家で飼ってもらえることになったんです。
昨日はとてもお腹が空いていたみたいで、ネコ用の餌を夢中で食べたかと思うと、ゴロゴロのどを鳴らしていました。
ゴロゴロいったり、じゃれたり、すやすや寝たり、本当に可愛いです。
ニャンコの名前も決まりました。
『モラン』です。ぴったりでしょ? もっと可愛くなるように、友だちと一緒に頑張って育てます。
今度は、わたしがモランの写真を送りますね。
それでは、ありがとうございました。」