ワンウクと飲むハウスビール

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 夕方、江南でイ・ワンウクと会った。
 ワンウクは、リッツカールトン・ソウルのホテルマンだ。5月に、「韓国ドラマの不思議に迫る」の取材で訪れたとき、フロントで最初に対応してくれたのが彼で、取材を終えて挨拶した際、今度一緒に食事でもしましょうと誘われ、友だちになった。カメラが趣味で、デジタル一眼レフで取材をする僕を見て、興味をもったらしい。日本ではなかなかない展開だが、これも韓国。
 肉を食べたあと訪れたのは、江南駅前の「キャッスルプラハ」。最近話題の、ハウスビール専門店だ。去年くらいから、韓国ではこうした自家製ビールを飲ませる店が流行っている。CASSやHiteとは明らかに違う、濃厚な生ビールを味わえるのが嬉しく、630mlで6500W。つまみもあるが、店内の巨大な樽に入ったポップコーンやスナックは食べ放題で、ビールだけ注文しても充分楽しめる。韓国でも、少しずつ本物志向が浸透しているようだ。
 三十路に足を踏み入れたばかりのワンウクは、慶尚北道出身の独身ホテルマン。リッツカールトンでは、同僚とカメラ同好会を運営しているとか。ハウスビールを2杯飲み干したころにはすっかりうち解け、月末あたり一緒に日帰りで撮影旅行に行く約束をした。日本に帰るというと、とたんに友だちが増える今日この頃。「帰るなゴルァ」という天の声かもしれない。