弘大 アート・フリーマーケット

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▲学生による似顔絵コーナー
 弘大のアート・フリーマーケットに行ってみた。無くなったといううわさを聞いていたのだ。自信を持ってお勧めできるフリマだけに、ちょっと心配していたのだが、なくなるどころか以前にも増して盛況だった。
 弘益大学は、美術学部が有名な総合大学。人文学部もあるのだが、ほとんどのガイドブックに「美大」と書かれてしまうほど、美大の雰囲気に満ちている。その弘大の正門前で定期的に開催される芸術市場・アートフリーマーケットは、若手アーティストたちが、服、手帳、アクセサリ、人形など、自ら作った「作品」を売るフリーマーケットだ。どれもここ以外では絶対に手に入らないものばかりで、南大門や仁寺洞に行くくらいならここに行け、と言いたくなるほど面白い。手作りだけに、手帳が1万W~などそれなりの値段がするが、それだけの価値はある。最近は、作品を売るだけでなく、ダンスなどのパフォーマンスも行われており、1日いても飽きない。
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▲手作り人形のPinkchoco。個人でやっているとは思えないほど
 今回見たパフォーマンスは、TAPKUN。タップダンスのパフォーマンスで、雨が降らない限り、毎週ワークショップチームによる公演を行っているそうだ。ワークショップだけあって、ものすごく上手というわけではないが、みんな実に楽しそう。曲もK-POPから演歌、クラシックまでバラエティに富み、30分たっぷり楽しめた。なにしろ僕は、好きな俳優にジーン・ケリーを挙げるほど、ミュージカルが好きなのだ。
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▲多彩なタップ・パフォーマンスを見せてくれるTAPKUN
 いろいろな作品を眺めていると、可愛いネコをデザインした作品が多いことに気づく。韓国では一般に嫌われているネコだが、アーティストの町では、可愛くて神秘的な動物として好かれているのかもしれない。あちこち眺め、韓国人との会話を楽しみ、最後にネコのストラップを購入した。3000W。裏には、英語で “ネコは何でも知っている……”。
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▲僕が買ったストラップ。似合わないって?
このフリマが、いつやっているか知りたい人は、「わがまま歩き韓国」をご覧ください、と、あこぎな商売を始める私であった。