韓国高速鉄道KTXに乗車

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仕事で、釜山に来た。そんなわけで、開業2カ月にして、高速鉄道・KTXにやっと乗った。

KTXの座席は、向きを変えることができない。そのため、車両の中央を境に、シートが向き合う形になっており、前半部のシートは進行方向と逆向きになる。僕も、進行方向と逆向きの席だった。

どうなっているんだ、KTXは!と思いかけたが、この向きを変えられないシート、どっかで見たことがある。
そうだ、東北・上越新幹線の200系の、3列シートだ。あれも、国鉄末期を象徴するような、融通の利かないシートだった。

どちらも向きが変わらないのは同じだが、韓国は、車両中央を境に向き合うように配置され、日本は、背中合わせのように配置されていた。このあたり、両国の国民性の違いを表しているようで面白い。

さて、自慢の時速300km走行。確かに速い。日本と違って防音壁がほとんどないので、近くの景色も見えて、スピード感をより実感できる。トンネル内では低周波の騒音がうるさいが、思ったより揺れも少なくまずまず快適だった。もっとも、300kmで走れる区間が短いので、あまり速さを実感するヒマはなかったのだが。

釜山に着いたのは16時。2時間52分の旅は、以前に比べてそれほど速くなったという気はしなかった。シートが狭いので、その分疲労感が強いのかもしれない。