韓国でのお店取材

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▲三成洞のバーにて。取材が終わったところで、「あのー、僕たちを撮ってくれません?」コンパクトデジカメを手にしていたので、じゃあもっと良いカメラで撮りましょう、と一眼レフを出すと大喜び。「ぜったい、また来てくださいね」。
韓国で店やホテルの取材をするようになって2年。最初のうち、死ぬほど嫌だったのがアポ入れだった。
日本なら、先輩からいろいろと教えてもらえるが、僕の場合、人脈も経験なかったので、全くの手探りだった。韓国語で電話し、アポを取る自信のなかった当時は、アポなし取材することも多かった。
データチェックさえすれば良かったときはそれでも問題なかったが、新規取材ではそうもいかない。試行錯誤を繰り返し、最近、ようやくコツをつかんできた。
アポ入れの電話で重要なのは、シンプルに話すこと。どうしても発音が悪いので、日本でのように「お忙しいところ恐れ入りますが」などと言っても、まず100%「は?」と言われてしまう。そこで、まず日本人であることを名乗る。
「あの、私は日本人なんですが……」
こう切り出せば、相手もゆっくりしゃべってくれる。そこで、「日本の雑誌の記者なんですが、店長様(支配人様)はいらっしゃいますか」。不在の場合はそのまま話を続け、店長に代わった場合はもう一度最初から名乗る。
「今、ソウルでこれこれこういう取材をしているんですが、そちらのお店を、簡単に取材したいと思ってお電話しました。もしよろしければ、私が一人で伺って、簡単に撮影とインタビューをしたいのですが…」
たいてい「いつですか」と訊かれるので、希望の日時を伝える。店長不在で、判断できないと言われたら店長のいる時間帯を尋ねる。
日本だと、メディアに紹介されることをいやがる店が多いが、韓国ではほとんどない。ただ、電話を入れるタイミングは重要で、日本のように1週間も前にアポを入れると、かなりの確率で忘れられる。前日に電話するのが基本だ。当日でも問題ないが、店長が不在の場合に融通がきかない。例外は高級ホテルで、取材依頼書を送るよう求められる上、客室の状況によって日時を指定されることもあるので、数日前に電話する。
韓国での店舗取材は、とてもフレンドリー。僕が韓国語を話すので、親近感を持ってくれるのかもしれない。「これも何かの縁ですから、近くに来たら寄ってくださいね」。こんな言葉を、社交辞令でなく言ってくれるのがいい。取材がきっかけで友人になったケースもある。先日は、ある高級ホテルのフロント係と友だちになった。今度、一緒に遊びにいく約束をしたので、また報告しよう。
明日から、取材で江原道だ。

コメント

  1. 前は何のハンドル使ったんだっけか?
    ところで写真の男の人は我らが共通の友人、神戸市垂水区の某飲食店店長に雰囲気似てない?
    次はこういうところにも連れて行ってもらいたいものです。

  2. かんりにん より:

    いや、こういうところは、チミたちのようなむさ苦しいおっさんたちをつれてっちゃダメでしょ。
    2500Wのサムギョプサル屋にご案内しますよ。