SiGnal出発進行!

出版・編集・企画会社のSiGnal(シグナル)が誕生した。レイルウェイ・ライター種村直樹氏の長女夫婦や編集者などが集まって設立した会社で、種村氏の著作の版権管理や、旅や鉄道を中心とした出版物の企画・編集を行う。

種村直樹氏は、元毎日新聞の社会部記者。無類の鉄道好きで、名古屋鉄道管理局や国鉄東京本社を担当して「鉄道に強い毎日」の評価を得ていた。それが国会担当への人事異動をきっかけにフリーに転向、鉄道専門ジャーナリストの第一人者として、30年にわたり活躍してきた人物である。

僕は小学生のころから種村氏の熱心な読者だったのだが、種村氏の友人が運営する読者サークルに入ったのがきっかけで、浪人・大学時代の5年間、アシスタントを務めた。出版の仕事のイロハはほとんどここで学び、今出版の仕事をしているのも、種村氏のおかげと言って良い。SiGnalの設立には直接関わらなかったが、今後、できる限り応援したいと思っている。

さて、SiGnalが世に送る最初の商品が、『「青春18きっぷ」の旅 傑作選 』だ。種村氏がこれまでに発表した、「青春18きっぷ」にまつわる4つの作品を収録している。中でも注目は、ロングセラーとなった「青春18きっぷの旅」(徳間書店)に収録された、「これぞ青春18!激安乗り継ぎ」(1991年)だ。1万1300円(当時)の青春18きっぷを1冊使い、総額わずか2万円で4泊5日の汽車旅をしようという無茶な旅だったが、その後流行した「電波少年」を先取りしたような企画で、発表当時かなり話題になった。この旅には当時19歳の僕も参加しており、恐ろしいことに作品中にも登場する。ごく簡単にではあるが、解説と称して僕の駄文も収録されているので、もし良かったら一度ご覧いただきたい。19歳の僕がいかにアホだったかもよくわかる。

まだできたばかりの会社なので、書店ではほとんど購入できないが、ネットで注文できる。税込み1050円と、書籍としてはかなり安いので、物好きな方はご祝儀気分でご購入頂ければ幸いです。

コメント

  1. のぶ より:

    こんにちは。
    わたしも種村氏の本は、小学生から中学生の頃によく読んでました。パソコンから手の届くところに「ローカル線の旅」があったので久しぶりにページをめくってみましたが、ほんとうに懐かしいです。
    種村氏のKTX乗車記も拝見してみたいものです。

  2. かんりにん より:

    懐かしいですね、「ローカル線の旅」。ローカル線物語は、かなり勉強になりました。僕は、「鉄道旅行術」「周遊券の旅」で育ったといっても過言ではありません(^^)。
    種村氏のKTX乗車記。近いうちに実現すれば良いんですが、まだ未定です。

  3. 95ページの表で字を間違えられた人こんばんは!
    GWには世話になりましたなぁ。
    種村氏と一緒にSL乗ったときは未だ宮仕えだったのに、お互い歳を取るもんじゃありません。でもあのときソウルの道谷洞の一室に泊まった3人が、いま東ティモールと日本とソウルに居るなんてことは誰も想像していなかったですなぁ。
    そうそう、またソウル発日本往復を買って帰ったので、種村氏訪韓に合わせて、またゲリラ的に出没するかも知れません。
    そのときはよろしく。

  4. かんりにん より:

    ひょうはらかげりです。
    うちにも、昨日届きました。
    えー……。ここに書かなきゃよかった。
    なんともはずかしい作文を書いてしまったものです。いやはや。