韓国の結婚式

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ジュ・ユンジョンを覚えているだろうか。僕が2000年の夏に茂朱へジャンプを見に行ったときに知り合った女性で、当時は大韓スキー連盟の職員として、選手たちのマネージャーのような役割を担っていた。その後、スキー連盟を退職し、猛勉強を重ねて今はソウル大学の大学院で遺伝子学を研究している。
今日は、彼女の結婚式。明洞の、ロイヤルホテルの隣にある全国銀行会館で、銀行員のコン・サンフン氏とめでたくゴールインする。数日前、日本にいる彼女の妹・ユンニョンから日取りを聞き、駆けつけた。
友だちから祝儀の相場5万Wを聞き出し、白地に墨で「祝御結婚」とだけ書かれたシンプルな祝儀袋を用意して14時過ぎに会場へ。けっこうな人が集まっており、新郎側と新婦側で受付が分かれていた。僕は二人とも知っているが、とりあえず新婦側に記帳する。韓国の結婚式には招待状がなく、誰でも自由に出席できる。「友だちの友だちの彼女」といった、ほとんど赤の他人も来るらしい。
氏名を書き、祝儀袋を渡すと、食券を渡された。韓国の結婚式には披露宴がなく、出席者は、式の前後に自由に食事を楽しむ。食事の席に新郎新婦が挨拶に来るといったことも、原則としてはない。服装を見ても、日本に比べてかなり気軽な感じだ。
奥の控え室へ行ってユンジョンに挨拶。真っ白いドレスで、ほんとうにきれい。僕を見るなり大声で「カゲリィ、来たねぇ~。写真撮ってよ。どぉ? きれいでしょ」といつものユンジョン節を始めたが、それもまた良し。サンフン氏は僕と同い年で、以前一緒に酒を飲んだときはかなりオッサンに見えたが、今日は性格の良さそうな、落ち着いた青年だ。
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▲式はシンプル。媒酌人が結婚の宣言を読み上げる
さて、結婚式。式場の真ん中にバージンロードが敷かれ、その左右に座席が並ぶ。ふつうは、まず新郎が一人で入場し、その後新婦が父親に手を引かれて入場。そして父親から新郎へ、新婦が引き渡されるという段取りが多いのだが、今回は日本と同様、新郎新婦が揃って入場した。男女平等の現在、こういう形式が増えているらしい。
式は基本的に人前式。壇上に、新郎の恩師など仲人にあたる媒酌人が一人立ち、神父のような役目を果たす。媒酌人が簡単な結婚の宣言を行い、指輪の交換、そして親戚の女の子がバイオリンの演奏を披露し、最後に新郎新婦が両家の両親にそれぞれお辞儀。以上で結婚式は終了で、所要わずか15分だった。
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▲唯一の余興? 親戚の女の子によるバイオリン演奏
その後は記念撮影で、二人きり、両親とともにと続いた後、家族・親戚一同が呼ばれた。これがすごい。「親戚」だけで50人以上いる。新郎新婦は、誰が誰だか覚えているのだろうかと心配になるほどで、最後の友人一同より人数が多かった。
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▲親戚一同。って、多すぎます
そんなわけで、式の後、ユンニョンの彼氏とカルビタンの食事を食べ、15時半に終了。本当にあっという間の結婚式であった。

コメント

  1. きよみん より:

    本当にあっという間ですよね。わざわざ集まるのが面倒なくらいです。管理人さんの結婚式も是非呼んで下さい。

  2. かんりにん より:

    どうも、喧嘩を売られているような気がするのは僕だけではあるまい(ウソ)。

  3. 匿名 より:

    媒酌人の服装@結婚式披露宴 

    結婚式披露宴での媒酌人の服装は新郎・新婦の二人を引き立てるため、全体的に地味な服装でまとめたほうが、好感が持てるでしょう。媒酌人の服装は、は新郎・新婦の服装に合わせてコーディネイトする必要があり、結婚式披露宴を格調高いものにしなければなりません。新郎……