ごはんのはなし

ご飯は、一度に2合炊く。1合ではおいしくない。3合だと多すぎる。
 2合のご飯を炊くと、だいたい680gのご飯になる。これを、260g、210g、210gの3つに分け、ラップにくるむ。くるむ時は、ぜったいに押しつけず、飯粒の間に隙間が空くようにする。そうしないと、レンジで解凍したときに「おはぎ」か「餅」になってしまう。くるんだら、部屋の冷蔵庫の製氷器へ。ごはん同士を重ねてはいけない。凍り方にムラができる。

一晩置いておけば、きれいに凍る。部屋で仕事をしている時は24時間でこれを平らげるし、忙しい時も夜食にひとつずつ食べる。特にお腹が空いた時は260g。寝る前は、並の210gだ。

肉も同様だ。豚肉100g88円なんて時にまとめて買っておき、100gごとに分けてラップし、製氷器で凍らせる。製氷器のスペースが限られるので、緻密な計算が欠かせない。共用の大型冷蔵庫もあるが、3カ月ほったらかしのキムチ、なんてのがあったりするので、とても置いておけないのだ。

自室の冷蔵庫を開けると、野菜の切れ端が散乱していた。ジャガイモは芽が出てしまっている。それらをビニール袋に入れて、厨房へ。ジャガイモは慎重に芽を取り、冷水に漬けてアクを抜く。玉ねぎ、人参、ピーマン、長ネギ。とりあえずあるものみんな切って洗っておく。

とりあえず豚肉を解凍して炒める。色が変わったところで野菜を入れ、炒める。ジャガイモが少し透き通るような感じになってきたら、ひたひたになるくらいまでお湯を入れる。アクを取る。アクを取る。アクを取る。調味料入れる。アクを取る。

そんなわけで、肉じゃがを作った。
失敗した。
やたらと甘い、ジャガイモシチューができあがった。
余ったので、とりあえずタッパに入れて冷蔵庫にしまっておく。明日の朝食だ。
男の料理である。以上。